2023.06.20

【注目のEC支援サービス 】ユミルリンク 取締役 渡邉弘一氏「技術力とノウハウで高い到達率を実現」

ユミルリンク 取締役 マーケティング本部 ゼネラルマネージャー 渡邉弘一氏


阪急阪神東宝グループで、メール配信システム「Cuenote(キューノート)FC」を提供するユミルリンクの業績が好調だ。2023年第1四半期も増収増益になり、過去最高を更新している。マーケティング本部・ゼネラルマネージャーの渡邉弘一取締役に、業績好調の背景について聞いた。



──業績が好調だ。

2023年第1四半期の売上高は過去最高を更新した。ポストコロナという背景の中で、「メール」の売上高は同7.4%増の4億7600万円で、月間メッセージ数は76億通を突破した。ECを含むエンタープライズ系の導入企業も順調に増えた。

EC関連では、データ分析系など、サービス連携をしている企業が徐々に増えていることも後押しした。当社としてもサービス連携先は増やしている。一斉配信だけだと、不要な内容を送ってしまうケースが出てきてしまう。分析系のツールと連携することで、よりセグメントしたメールを送ることが可能となる。

──MA(マーケティング・オートメーション)を活用するECも増えている。

ECは、コストをかけてMAを導入する企業もある。費用対効果を考えると、ECの状況にもよってくる。

スイーツ専門通販サイト「Cake.jp」では従来、マーケティングオートメーション(MA)を使っていたが、当社を導入したことでコストが7割削減できたようだ。

大手企業に目立つのは当社のサービスとMAとの併用型だ。MAは従量課金のため、一斉配信すると多くのコスト負担が課題になっている。セグメントされたメール配信は当社を利用する大手EC企業でも増えている。不動産や住宅関連であれば、単価が高いためMAだけでもメリットが見込める。一方で、低単価のECであれば、使い分けることでより高いパフォーマンスを出しているケースも増えている。

──ECにとってメール配信は欠かせないツールとなっている。

ECが成長してくると、必然的に顧客数が増えて、メール配信も比例して増える。EC企業に聞くと「メール配信からの売り上げがなくなると困る」と話すほど、重要なマーケティングツールとなっている。

単にメール配信を行うだけでなく、到達率も重要で、他社からの乗り換え案件では、数%改善する事例も出ている。高い到達率を実現しているのは、長年培ってきた当社の技術力とノウハウによるもので、自信を持って提案できる。

──SMSのニーズも高まっていると聞く。

通販・EC企業から、顧客への伝達用としてSMSを導入する企業が増えてきた。ある通販企業では、出荷の通知や架電に代わる手段として導入しており成果を上げているようだ。

SMSを専門で提供するところもあるが、メール配信と並行して提供するところは少ない。ECにとっては、事務的な作業効率を考えれば、当社で一元化することのメリットを感じていただける。人的資源で架電対応している企業に対して提案を進めていきたい。


【「キューノートFC」サービス概要】
「キューノートFC」は、大量のメールを高速で確実に配信できるのが最大の特徴。メールの効果測定や会員管理、システム連携用のAPIなども提供し、メールマーケティングも可能。HTMLメール作成機能「HTMLエディター」や分析機能を標準で搭載し、ECサイトのかご落ちをメールで知らせる「カートリマインド機能」なども提供する。


■キューノートFC
https://www.cuenote.jp/






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