2023.04.19

保証サービス提供のKiva、「EC・実店舗の利用動向調査」発表 購入理由・商品、延長保証などの実態公開

保証サービス「proteger(プロテジャー)」を提供するKivaはこのほど、20歳~49歳を対象に実施した「EC・実店舗の利用動向調査」の結果を公開した。全体の85%がECでの購入経験があり、74%が普段ECサイトで物を購入していることなどがわかった。

Kivaは3月20日~3月22日、全国の20歳~49歳、943名を対象に「EC・実店舗の利用動向調査」を実施した。

経済産業省が2022年8月にて発表した「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円)に拡大している。

その背景には、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛の広がりがあり、「巣ごもり需要」としての物販系分野のEC利用が急拡大した。消費者の間で徐々に外出機会が回復したにも関わらず、その後も物販系分野のBtoC-EC市場規模が引き続き増加していることから、ECの利用が消費者の間で徐々に定着しつつあり、今後もさらなる拡大が推測できるとし、EC・実店舗の利用動向にどのような実態があるかの調査に至ったとしている。

普段ECサイトで物を購入するかをたずねた問いでは、「たまに購入する」が41%ともっとも多かった。「よく購入する」が33%で続き、合わせて74%が普段ECサイトで物を購入すると回答した。「あまり購入しない」(11%)も含め、全体で85%がECでの購入経験がある結果となった。



ECサイトで購入するものをたずねたところ、1位は「生活雑貨、消耗品」(48%)となり、手頃な価格の商品を購入することが多い結果となった。一方で、「ペット用品」や「キッズ、ベビー用品」は全体の10%程度となった。



ECで購入する理由をたずねた問いでは、1位は「手軽だから」(68%)で、2位は「店頭に行く時間が省けるから」(48%)、3位は「いろんな商品を比較できるから」(39%)と続いた。購入の手間や利便性を重視してECを利用することが多い傾向が見られた。



実店舗で購入することの多いものをたずねたところ、1位は「食品、飲料、お酒」(70%)となった。ECでは1位だった「生活雑貨、消耗品」は2位にランクインした。また、ECではランクインしなかった「旅行用品、トラベルグッズ」が8位に入り、ECと実店舗での使い分けがあることが分かった。



実店舗で購入する理由では、「実物を確認したいから」(67%)、「すぐ手に入れたいから」(45%)が多くの回答を得た一方で、全体の13%がECサイトでの購入に不安を抱いている結果となった。



ECサイトでの購入時に、保証料を支払うことで商品の保証期間を延長でき、商品故障時に無料で交換・修理をしてくれる「延長保証」を利用したことがあるかをたずねたところ、全体の71%が利用したことがあると回答した。世代別では、20代がもっとも高い結果となった。



延長保証を付けた理由としては、「長く使いたいから」(59%)が最も多く、「メーカー保証だけじゃ短いと思ったから」(53%)と続き、物を長く大切に使いたい傾向が強いことが分かった。



延長保証を付けたことで安心して使えたかをたずねた問いでは、全世代において80%を超える人が「安心して使えた」と回答した。



いくら以上の商品に延長保証を付けたいかをたずねた問いでは、20代では56%、30代では62%が1万円未満の商品に延長保証を付けたいと回答した。一方で、40代は39%だった。高価格な物だけでなく、低価格な物にも延長保証を付け、長く大切に使いたいことが伺える結果となった。



Kivaは、これらの結果から、ECサイトでの購入行動は定着しつつあり、今後も市場が拡大していくこと、高価格商品だけでなく低価格商品も長く使いたいという理由で延長保証を付けることから、消費者もサステナブルに関心が高まっていること、商品購入時の安心材料として延長保証サービスが台頭してきていることが考えられるとした。

今後、壊れた物を廃棄せず、修理して長く使えることから、サステナブルな社会実現に向けて延長保証がスタンダードになり、市場を牽引する存在になっていくものと推測されるとの見解を示した。




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