猫壱では2008年の創業から、ペットの中でも「猫」に特化した商品を販売している。輸入品の販売から始まり、2013年頃からは自社ブランドの展開も開始した。インスタグラムを中心としたSNSでの販促が奏功し、猫用グッズで年商20億円を超える企業となっている。
同社のインスタグラムの公式アカウントのフォロワー数は現在、9万1000人となっている。「インスタグラムは2015年から始めた。定期的にキャンペーンを打っているほか、『猫と写真』の親和性の高さもあり、年々フォロワー数が増えている」（マーケティング担当 永田明保氏）と話す。
同社の人気商品である「バリバリボウル」に関する投稿も多く、「#（ハッシュタグ）バリバリボウル」では、1万7000件の投稿があるという。
自社ECでは、読み物などのコンテンツを充実させることにより、"猫好き"が日常的に訪れるサイト作りを目指しているという。「サイトでは、動物行動学の専門医による、猫に関する豆知識の記事を掲載したり、投稿写真によるコンテストを行ったりしている。『楽しめる』『ためになる』コンテンツ作りを日々心掛けている」（同）と話す。最近では、サイト名検索で直接訪れるユーザーが増えてきているという。
▲投稿写真によるコンテストを開催近年は、米国や中国、韓国など、海外での販売も好調だという。海外販売は、アマゾンや、ペット系のECモールが大きく伸びているようだ。「海外売り上げは、米国を中心に年々高まっている。今後も海外展開を強化し、まずは海外売上高が全社の売り上げ比率の50％まで高めていきたい」（同）と話す。
「バリバリボウルは交換用の購入も増えており、市場のシェアを獲得しつつある。主力商品の横展開はもちろんのこと、食器や玩具などの商品ラインアップもより充実させていく予定だ」（同）と話している。
