2023.02.07

【ECモール 2023年の展望】『Qoo10』キム・ヤンス本部長「コスメに続き、ファッション・食品も高成長」

eBayJapan合同会社 Fashion&Beauty営業本部 本部長 キム・ヤンス氏


――販促で強化している点は?

「メガ割」は2022年もさらに成長した。毎回、工夫を積み重ねているが、今後も「メガ割」を進化させる。

基本的なフォーマットは維持するものの、企画や取り扱いブランドをさらに磨く。韓国コスメが中心だったが、国内ブランドの商品も増やしている。

「メガ割」が好調な分、そこへの偏りが大きくなっている。「メガ割」がない時期のプロモーションや集客も強化する必要がある。「メガ割」以外にも集客できるプロモーションを準備している。2023年もさらに積極的なプロモーションを仕掛けることは間違いない。

――ライブコマース施策も順調そうだ。

「Qoo10 ライブショッピング」は週1回のペースで水曜日の夜に実施している。出店者から「参加したい」というニーズが高く、2023年は枠を増やす計画だ。

当社のスタッフが販売商品や販売方法など出店者とともに企画から携わっている。集客にも力を入れており、芸能人やインフルエンサーも効果的に起用している。ブランドのキャラクターを務めている韓国のアイドルを招いたこともあった。ツイッター社と試験的に共同でライブコマースを実施し、当社のプラットフォーム内だけではなく、露出を高めたりもしている。

――出店支援策で強化している点は?

「Qoo10」の知名度が高まっていることで、出店したいという事業者が増えている。当社としても関心のある事業者向けにウェビナーを強化している。2023年からはさらに体制を整え、ウェビナーをより本格的に実施していく計画だ。新規出店者の販売を支援するサポートを強化していく構えだ。

――2023年に新たに挑戦しようと考えていることは?

若い男性顧客の開拓を強化しようと考えている。調査でZ世代の男性における「Qoo10」の認知度が高いことは分かっている。男性向けのコスメやファッションを強化していきたい。

――20代に強いが、もっと上の世代を攻めるつもりはないのか?

現在、上の世代を開拓することは考えていない。「Z世代に強い」というのが、差別化のポイントになっている。グローバルブランドもZ世代の客層に魅力を感じて、一緒にプロモーションを展開したいという話が来ている。Z世代にアプローチできるチャネルとしての魅力をさらに磨きたい。





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事