2023.01.27

「楽天市場」、「配送認定ラベル」を2024年導入 配送日で商品を選びたい顧客ニーズに対応

配送認定ラベルの掲載イメージ(右)

楽天グループ(楽天)は1月26日、「楽天新春カンファレンス2023」の「2023年上期戦略共有会」において、2024年4‐6月期(第2四半期)には「配送品質向上制度」を導⼊し、配送品質の⾼い商品に「配送認定ラベル(仮称)」を付与する施策を発表した。その前段として、2023年6⽉には、精緻な最短指定可能⽇を検索や商品ページ上に表⽰できるようになる「お届け⽇表⽰」機能をリリースする。

多様化するユーザーの配送に関するニーズに対応するため、「楽天市場」ではさまざまな配送ニーズを満たす商品に対して認定ラベルを表⽰する。これにより、認定ラベルが付く商品をユーザーがより⾒つけやすくする。すぐに商品を届けてほしいユーザーの満足度向上を図る。

「2023年上期戦略共有会」において楽天の常務執行役員 コマース&マーケティングカンパニー ヴァイスプレジデント 松村亮氏は、「『あす楽』でスピード配送、『39ショップ(共通の送料込みライン対応ショップ)』で分かりやすい送料表示に取り組んできた。次のステージとしてユーザーごとのニーズに応えていかないといけない。配送品質に関しては、よりユーザーに分かりやすくする。一定の基準を満たす商品については、ラベルを付けて、サーチも含めて探しやすくする」と説明した。


配送認定ラベル獲得までのステップ


配送認定ラベル獲得のためには、まずSKU単位での商品登録・データ保持を可能にする「SKU」に対応する必要がある。さらに、配送⽇時指定が可能な商品について、楽天サーチ・商品ページに最短指定可能⽇を表⽰する「お届け⽇表⽰機能」に対応しなくてはならない。加えて2024年に店舗と商品の認定基準をそれぞれクリアする必要がある。

認定基準は、「店舗基準」と「商品基準」の⼤きく2つから構成されている。「店舗基準」「商品基準」を共に満たす商品において、認定ラベルを表⽰する。

「店舗基準」の案では、①納期遵守率96%以上 ②6日以内お届け件数比率80%以上 ③出荷件数が月100件以上 ④共通の送料込みラインの導入――などの基準を検討している。

「商品基準」の案では、「午前の注文」について365日いつでも「翌日お届け」を指定できるようにすること、「午後の注文」について365日いつでも「翌々日お届け」を指定できるようにすること、を求める見通しだ。


「配送認定ラベル」獲得を⽀援


楽天はより多くの店舗が認定商品を増やせるよう、店舗向けのサポートを強化する方針だ。まず「配送品質向上制度」対応におけるスピード配送の実現に向け、店舗ごとの課題を発⾒できるように、診断チェックシートを⽤意している。それぞれの課題に沿ったRUx動画も提供する。

楽天グループが提供するネットショップ管理システム「BOSS」を利⽤することにより、在庫引き当てや注⽂確認、サンクスメールの送信などの受注処理を⾃動化することができる。楽天スーパーロジスティクス(RSL)と組み合わせて利⽤することで、365⽇出荷できる体制を構築できるという。

今年4⽉からRMSの受注処理を⾃動化することに特化した「RMS⾃動化プラン」を提供する。店舗の受注ルールに合わせて⾃動で⾦額変更することも可能で、店舗休業⽇でも⾃動でイレギュラーな受注処理を⾏い、店舗様の運営をサポートする。

楽天は店舗への「配送認定ラベル」の周知を徹底するとともに、希望店舗が対応できる支援体制を整え、ユーザーがよりニーズに合った商品を⾒つけやすく、快適に買い物できるUI/UXの設計にしていく。





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