2023.01.15

メルカリ、「越境メルカリ トレンドランキング2022」発表 人気カテゴリー1位は「キャラクターグッズ」

メルカリは12月23日、2019年の越境販売開始から3年を記念し、越境販売のデータによる「越境メルカリ トレンドランキング2022」を公開した。海外からの“推し活”需要でJ-POP・K-POPのアイドルやアニメ・漫画キャラクターのグッズが人気となったほか、円安の影響から2020年よりもハイブランド品の取引が活発だったことなどがわかった。

経済産業省の調査によると、2019年の世界の越境EC市場規模は7800億USドルと推計され、2026年には4兆8200億USドル(年平均成長率約30%)にまで伸長するなど、市場の大幅な拡大が予測されている。

メルカリでは、2019年から越境販売を開始し、国内だけでなく海外の顧客を含めた循環型社会の実現を推進している。2020年にはコロナ禍の影響から“日本ロス消費”の傾向が見られたが、2022年においては円安も追い風となり、「メルカリ」における海外利用者数が約1.4倍に増加するなど越境EC領域は堅調に推移した。なかでも海外からの“推し活”需要を受け、エンタメ・ホビー関連商品の取引が活発な結果となっている。

このほど、2019年の越境販売開始から3年を記念し、「メルカリ」の代理購入サービスである「Buyee」「Bibian」「Shopee」を通じた2022年1月1日~2022年12月20日の取引を調査し、「越境メルカリ トレンドランキング2022」を公開した。



取引カテゴリーランキングは、1位に「おもちゃ>キャラクターグッズ」、2位に「CD>K-POP/アジア」、3位に「フィギュア>コミック/アニメ」がランクイン。2022年は、海外からの“推し活”需要として、J-POP・K-POPのアイドルやアニメ・漫画キャラクターのグッズが人気だった。CtoCマーケットプレイスの「メルカリ」が、日本やアジア市場のエンタメを世界へ広げる一助を担っている可能性があるとしている。

また、2020年にはランク外のバッグ(6位)やスニーカー(7位)、腕時計(9位)といったファッションアイテムがTOP10に入ったことから、円安の影響でハイブランド品などの購入が増加したことも推察できるとした。日本のリユース品が人気を博す理由として海外購入者からは、「商品画像や説明文よりも実物のコンディションがよい」「本物で、クオリティが高い」といった声のほか、「出品者からのメッセージカードが嬉しかった」などCtoCならではの声も寄せられたとしている。



取引金額の多い国・地域ランキングは、1位が「アメリカ合衆国」、2位が「台湾」、3位が「香港」だった。「メルカリ」の商品は幅広い国・地域の消費者から購入されており、なかでも英語圏においてはアイドルのCDが人気を博していることがわかった。この背景として、日本限定販売のK-POP商品が多いことも挙げた。また、海外からの利用者には、「狙っている商品は、日本のお客さまより先に買いたいので頻繁に検索している」という人もいたと紹介している。



取引ブランドランキングは、1位が「シャネル」、2位が「ルイ ヴィトン」、3位が「ナイキ」だった。2022年の傾向として、円安の影響から2020年よりもハイブランド品がランクインする結果となった。越境ECの特徴として、ファッションアイテムに関しては比較的使用感のある商品状態であっても取引が成立しやすいという傾向がある。このことから、世界にはリユース品に高い価値を見出す顧客がいることがわかるとしている。

また、ランキング20位圏内には「アベイシングエイプ」「スノーピーク」「ヒステリックグラマー」「ジーショック」がランクインするなど、日本発のファッションブランドも活発に取引された。

メルカリは、今後もグローバルなマーケットプレイスを展開し、世界的な循環型社会の実現に邁進するとしている。




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