2023.01.13

博報堂DYMPとUUUMの合弁会社「HUUM」、中国向けライブコマース市場に参入 クロスシーと提携

博報堂DYメディアパートナーズ、およびUUUMの合弁会社であるHUUMと、中国向けのソーシャル越境ECを手掛けるクロスシーは2022年12月21日、業務提携契約を提携した。これにより放送局とインフルエンサーを絡めたライブコマース事業を展開するHUUMと、中国向けのソーシャル越境ECへの出店から実際の運用、商品のプロモーションまでをワンストップで支援するクロスシーが協業し、日中におけるライブコマースのトータルサポートを提供する。

博報堂DYメディアパートナーズとUUUMの合弁会社であるHUUMは、双方のグループリソースを総合的に活用し、日本のライブコマース市場を牽引。新たな価値創造を目指している。放送局とインフルエンサーの連動によるライブコマースや、TV番組タイアップ動画の連動企画による「ダブルスクリーン視聴」の実現など、TVコンテクスト・ライブコマース事業を手がけ、放送局とインフルエンサー連動でコンテクストドリブンを加速する。

一方、クロスシーは、「ヒトとコンテンツの力で世界・アジア各国の経済・文化の交流促進に貢献し、より豊かな社会を創造する。」をミッションに掲げ、中国向けマーケティング事業や越境EC事業を展開。業種業態問わず、中国市場展開の需要を有する法人顧客へワンストップソリューションを提供している。中国進出のハードルを下げるため、低コストでソーシャル越境ECを開始できるソリューションプラン「One Stop To China」提案しているほか、独自の在日中国人インフルエンサーネットワークを活用したインバウンドプロモーションを手がけている。



このほど両社は業務提携契約を締結した。これによりHUUMのサービスを利用している事業者に対し、クロスシーが提供する中国向けのソーシャル越境ソリューション「One Stop To China」と連携し、ECの開設からSNS運用、インフルエンサー(KOL)を活用したプロモーション、およびライブコマースの実施、越境ECに不可欠なフルフィルメントや顧客対応までをワンストップで支援する。

具体的には、事業者の販売戦略や課題に応じたソーシャル越境ECを開設・運用する。ソーシャル越境ECを活用することで、事業者は初期投資を抑えることができるほか、商品情報の提供と商品の出荷のみで越境ECをスタートすることが可能。また、ソーシャル越境ECでのテストマーケティングを通じ、商品の中国市場でのポテンシャルを確認してから本格的な拡販の展開ができることから、事業者の海外進出時のリスクを低減することができる。

SNS運用においては、「Douyin(抖音)」、「RED(小紅书)」、「WeChat(微信)」、「Weibo(微博)」に対応。中国のSNSに精通したエキスパートが、戦略策定からアカウントの開設手続き、コンテンツ作り、フォロワーを増やすための施策、日々の投稿までをサポートする。

インフルエンサーを活用したプロモーションおよびライブコマースの実施では、中国市場に特化したプランニングチームが、課題分析・企画・制作・キャスティング・メディアバイイング・広告運用・検証までをクライアントに応じて実施する。クロスシーのネットワークを利用し、300名を超える在日中国人インフルエンサー(KOL)や1000名を超える在日クリエイターを活用することが可能だ。

2020年以降、中国のライブコマース市場は、新型コロナウイルス感染症の影響による“巣ごもり需要”の拡大を受け急成長している。JETROが2022年2月に公開したデータによると、中国のライブコマース流通取引総額は、2025年には6兆元(1元=20円換算で約120兆円)を超えると予想されている。

中国のライブコマース市場は、今後も拡大を続ける魅力的な市場である一方、ECに直接リンクしたライブアプリの普及や決済の一元化、消費者の意志決定に強い影響力を持つインフルエンサー(KOL)の台頭など独自の発展を遂げており、技術面や運用面においても中国に特化した対応が求められる。

こうした状況を受け中国市場向けにサービス展開を目指すHUUMは、ソーシャル越境EC支援のノウハウと実績を持つクロスシーと業務提携することで、中国向けのライブコマース支援事業に新規参入する。




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