2022.11.18

HIVE Collective、約1.2億円を調達 ブランド品のシェアリングプラットフォーム「HIVE Collective」を本格展開

ラグジュアリーファッションのシェアリングプラットフォーム「HIVE Collective」を展開するHIVE Collectiveは11月16日、SBIインベストメントなどを引受先として、約1.2億円の資金調達を実施した。開発した資金は、会員の利便性向上のための開発機能の拡充やマーケティング活動など、「HIVE Collective」の本サービスリリースに活用する。

HIVE Collectiveの展開する「HIVE Collective」は、ラグジュアリーブランドの洋服・バッグ・靴などを会員同士が貸し借りできる「シェアリングプラットフォーム」。貸し手は現品を預け、貸し出し発生ごとに収益を得ることができる。商品登録作業や発送手続き、借り手とのやり取りは全て「HIVE Collective」が代行するため手間なく出品可能という特徴を備える。



一方、借り手はレンタル期間を選択し、自宅でアイテムを受け取ることが可能。レンタル終了後はそのまま返却するだけでよく、クリーニングは不要だ。月額利用料はなく、高級ブランドファッションを定価の5~10%で使用できる。

このほど、シードラウンドにおいて、SBIインベストメント、ココナラスキルパートナーズ、90s、ロッテベンチャーズ・ジャパン、その他個人投資家等を引受先として、約1.2億円の資金調達を実施した。



ファッション業界は、他の産業と比べ圧倒的に消費トレンドのスピードが速く、短サイクル化による不要衣類の大量廃棄が国際的な環境課題となっている。 一方で、大量消費から循環型社会への転換期を迎え、近年ではファストファッションの形態に反して高品質な製品を長く愛用する理念も注目されてきている。

こうした状況を受けHIVE Collectiveは、今ある資源の共有(シェアリング)という、新たな消費スタイルを提案。ファッションを幅広く楽しみながら、長く愛せる選択肢を創るために、安心で魅力的なシェアリングプラットフォームを提供する。




「HIVE Collective」は、2022年2月のクローズドβ版ローンチ以来、出品数・レンタル取引数は着実に伸長しており、現在約400点のアイテムがレンタル可能。ブランドは、エルメス・シャネルなどのハイメゾンから、新鋭デザイナーズまでを取り扱っている。

出品の多くは、ライフステージの変化により着用頻度が減ったものの、「また使用機会があるかもしれない」「中古買取価格に満足できない」などの理由から手放せていないアイテムで、遊休資産の活用に対する潜在需要を感じているという。β版においては、子育て中の主婦や海外滞在中の人、引っ越しを機に収納に困っている人が貸し手となり、「クローゼットに眠る洋服に資産価値を与える」というサービス価値を体感さしている。



▲HIVE Collectiveの創業メンバー。中央が佐藤直樹CEO

今回調達した資金は、会員がよりシームレスに貸し出し・レンタルするための開発機能の拡充や、出品数増加を目的としたマーケティング活動など、本サービスリリースへ向けた準備に充てていくとしている。

今後は、「HIVE Collective」への貸し出しによって得られた収益で、普段購入しないようなスタイルの洋服をレンタルするなど、プラットフォーム内で循環が醸成されることを目指す考えを示した。そのため信頼担保は勿論、ファッション好きにとって魅力的な商品群の拡充やシームレスなUI/UX構築を行っていくとしている。

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