2022.10.17

コンサル事業のピアズ、アパレルブランドのANAPと資本業務提携 メタバース事業の促進を図る

ピアズは10月14日、ANAPと資本業務提携を行うと発表した。既存事業の収益向上を見込むとともに、両者の持つメタバース事業への知見と技術力を融合し、中長期的な企業価値の向上を目指す。

ピアズグループは、「New Normal Acceleration~いつかの未来を、いつもの日々に」をコンセプトに掲げ、セールスプロモーションの企画から制作・運営・管理業務を展開している。そこで培ったコンサルティングノウハウを活かし、店舗のDXを支援するオンライン接客システム「ONLINX(オンリンクス)を開発。3拠点のオンライン接客センターを運営し、接客・拠点運営ノウハウの蓄積とオンラインスタッフの育成・研修を実施している。2022年7月には、「メタバース事業部」を新設し、メタバース領域におけるアライアンスや新サービスの企画・開発の積極的に推進することを発表した。

このほど、10月14日に開催した取締役会において、多店舗の実店舗に加え、自社ECサイトを展開するアパレルブランドのANAPとの資本業務提携の実施を決議した。

ANAPは、若年層をターゲットに人気を誇り、店舗販売事業では「ANAP」とそのサブブランド等からなる主要な販売チャネルとして、前連結会計年度末において全国に37店舗を展開。2002年には、インターネット販売事業「ANAPオンラインショップ」をスタートした。

現在では“ネット通販先進企業”として認知されており、メタバース領域において、自社のファッションアイテムなどを仮想空間で利用可能な形にデジタル変換し、企業の参入を支援するメタバースファッションプラットフォームである「APPARELED Meta connect by ANAP=アパレリッド・メタ・コネクタ by ANAP」(以下:APPARELED Meta connect)の提供を行っている。

ピアズは本資本提携により、店舗販売事業及びインターネット販売事業における収益効果の増大、メタバース事業の促進を図る。

コアなターゲット顧客をもつANAPのリアル店舗に対し、ピアズのセールスプロモーション事業で培った販売ノウハウを活かすことにより、店舗の収益向上を目指すとともに、ネット通販の強化によりEC化率の拡大に成功したANAPのECシステム構築ノウハウと、ピアズのオンライン接客ノウハウを組み合わせることで、インターネット販売事業の新たな可能性を引き出せるとの考えを示した。

メタバース事業においては、ネット通販先進企業として早くからEC 化を推進し、メタバースやNFTなどにおける次世代型アパレル事業への取り組みを進めるとともに、若年層ブランドや服飾データを保有するANAPの知見・販路と、ピアズグループのバーチャル領域における開発力をかけ合わせ、Web3.0 領域における3Dアパレル開発や関連事業の促進を行っていくとしている。

本資本提携では、ANAPが10月31日に発行する50万株の団参者割り当てによる引き受け、ANAP代表取締 役家高利康氏及び中島篤三氏からのANAP株式の取得、ANAPが発行する第5回新株予約権の引き受けを行う。取得金額の総額は 2億7526万円(新株予約権を全て行使した場合の総額は7億6666万円)で、ピアズの出資割合は8月31日現在の発行済株式総数の16.2%となり、潜在株式考慮後の出資割合は33.0%となる予定としている。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事