2022.10.13

【進むEC企業のコミュニティー活用】「タマチャンショップ」「富澤商店」が開設 狙いは『LTV向上』『サステナブル』


小売・メーカー大手の活用も進む


九南サービスがコミュニティーを構築する際に、手本としたのがカゴメの「&KAGOME」や、カインズの「Cainz DIY Square」だという。

自社の商品やサービスを利用するユーザーとの接点を拡大するため、コミュニティーを活用しているメーカーや小売企業が増えている。




AI駆使した施策も


製菓・製パン材のECサイトを運営する富澤商店も、EC機能が付いたコミュニティーサイトの構築を進めている。同社は外部のSNSでの情報発信を強化するとともに、新サイトでは同社のスタッフや他のユーザーとより濃い情報を共有できる環境を提供する。

コミュニティーサイトには、AI技術を駆使するという。AIが参加者の属性に近いSNSのユーザーを探し、アプローチする。そうすることで、コミュニティーの価値を感じる新たなユーザーを効果的に集めることができる。



AIを活用し、外部のSNSとコミュニティーサイトを連携させることで、潜在顧客の開拓から、ロイヤリティーウを高める顧客育成まで一貫して行いたい考えだ。

コロナ禍が収まりつつある中、EC市場の拡大ペースも落ち着き始めている。メーカーやEC事業者の多くは、やみくもに新規顧客の獲得を目指す戦略から、ファンを増やし、既存顧客と長く付き合う戦略にかじを切っている。

顧客との関係強化を図るために、自社独自のコミュニティーを構築する動きは今後も続きそうだ。

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