2022.10.12

完全栄養食のベースフード、東証グロースに上場 サブスク会員は13万超に

完全栄養を開発・販売するベースフードは10月12日、東京証券取引所(東証)グロース市場への新規上場が承認されたと発表した。上場日は11月15日の予定。完全栄養の主食を中心としたBASE FOODシリーズの認知を拡大するための広告宣伝費や、事業拡大のための人件関連費への投資を強化し、さらなる成長を目指す。

同社は2017年、たんぱく質や食物繊維、26 種類のビタミン・ミネラルなど1食に必要な33種類の栄養素がすべてとれる完全栄養食「BASE FOOD」を製造・販売を開始した。全粒粉や大豆、チアシードなど厳選した10種類以上の原材料を使用しながら、栄養バランスとおいしさを独自の配合と製法により実現している。

主にECサイトで販売している。自社ECサイトにおける販売の多くは4週間に1回の頻度で顧客が定期的に購入し、配送されるサブスクリプション(サブスク=定期購入)モデル。サブスクを採用することで、精度の高い需要予測が可能になり、生産や売上の安定性を確保することが可能となる。

2022年8月時点でのサブスク会員数は13万7620人、顧客継続率は93.2%となっている。BASE FOODシリーズの販売数は、2017年2月の販売開始から累計5000万袋(2022年6月時点)を達成している。



「Amazon」「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」などのECモールにおいても、複数の商品をセットにして販売している。多くのユーザーを抱えるECモールに出店することで、ブランドの認知度や利用者の拡大につなげている。2022年5月には、香港での「BASE BREAD」の販売を現地のECモールである「HKTV Mall」に出店し、海外販売も強化している。

卸業者を経由してコンビニエンスストアやドラッグストア、スポーツジムで「BASE BREAD」や「BASECookies」を販売している。顧客は全国の実店舗で買いたい時に1袋から手軽に購入することができるようになっており。実店舗での販売を行うことで、オンラインでリーチできなかった顧客に対して、オフラインでの商品の認知や商品体験の拡大を図っている。2022年8月時点での展開実店舗数は、1万7878店舗となった。

2022年2月期における売上高は、前期比364.2%増の55億4500万円だった。経常損失は4億6000万円(前期は1億5800万円の経常損失)、当期純損失は4億6300万円(同1億6300万円の営業損失)、だった。




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