2022.10.06

富澤商店、EC売上高34億円超に バレンタインに巣ごもり需要が再拡大

小麦の価格高騰が売り上げにも影響

パンや菓子材料の店販・ECを運営する富澤商店の2022年8月期のEC売上高は、前期比12.5%増の34億1500万円だった。2022年2月前後のバレンタインの時期に、新型コロナウイルスのオミクロン株が流行し、巣ごもり需要が再拡大したことから、自宅での菓子作りの需要が高まったことなどが、増収の要因になったとしている。
 
富澤商店の店販やECを含めた全社売上高は、前期比2.5%増の136億3200万円だった。同社のEC化率は25.0%だった。
 
同社のECが増収した一因としては、ウクライナ情勢の影響による、小麦粉の価格高騰もあるとしている。
 
カフェなどの飲食店が、客に提供するパンの材料をオンライン仕入れに切り替えていることも、同社の増収につながったとしている。富澤商店によると、同社の2022年8月期における飲食店など法人によるEC売り上げは、前期比2倍以上で推移したとしている。
 
同社の中で2022年8月期中に最も売れた商品は、よつ葉乳業の「よつ葉バター(食塩不使用)」だった。


▲最も売れた「よつ葉バター(食塩不使用)」
 
同社では、2022年10月に、インスタグラムなどのSNSから、”コミュニティー”に特化した専用サイトへ誘導する、ソーシャルコマースを開始した。今後、AIとSNSを駆使したソーシャルコマースを拡大させていく方針だ。
 
同社は、法人向けECの強化も図っていく考え。2025年8月期には、法人向けECの売上高を40億円にまで高めるとしている。




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