2022.09.16

Team T5、シリーズA資金調達を完了 サイバー脅威インテリジェンスソリューションの日本展開を加速

サイバー脅威インテリジェンスと脅威ハンティングツールを提供するTeam T5, Inc.(以下:TeamT5)はこのほど、シリーズA資金調達を完了した。調達した資金により、日本市場におけるサイバー脅威インテリジェンスソリューション事業の拡大を図る。さらに日本国内におけるサービスの認知推進、サービスの向上などを目指し、日本法人を設立した。

台湾に拠点を置くTeamT5は、アジア太平洋地域のサイバー攻撃者およびサイバースパイに関する特別な専門知識を持つ企業として、マルウェアや高度標的型攻撃(APT)検知に関する社内調査に基づいたサイバー脅威インテリジェンスレポートとアンチランサムウェアソリューションを提供。米国、日本、台湾の政府機関、金融機関、通信事業者、ハイテク企業、電子機器製造サービス会社、マネージド・セキュリティ・サービス・プロバイダー(MSSP)などを含む組織にサービスを提供している。

このほど、日本市場における事業拡大に向けて、シリーズA資金調達を完了した。この資金調達は、JAFCO Asiaが主導し、世界に多くの事業部門を持つ伊藤忠商事、日本を代表するサイバーセキュリティサービスプロバイダーのマクニカが参加した。

情報処理推進機構(IPA)の調査「情報セキュリティ10大脅威2022」によると、ランサムウェアによる被害や標的型攻撃による機密情報の盗難が、日本企業にとってセキュリティ上の最大の懸念事項であるとされている。TeamT5は今回の資金調達により、サイバー脅威のインテリジェンスレポートやランサムウェア対策ソリューションの提供により、日本におけるこれらのサイバー脅威への対応をさらに加速できるとしている。

TeamT5はまた、日本国内での営業活動の強化、より良いサービスの提供、自社製品の導入推進に向けて、日本法人を設立した。

今回の取り組みについて、TeamT5の創立者およびCEOであるツァイ ソンティン氏は、「TeamT5 は、大企業や大手銀行など、日本の顧客に対して長年にわたりソリューションを提供してきました。今後は、既存のお客様により良いサービスを提供するだけでなく、日本において新たな事業を展開して参ります。日本の投資家の皆様と協力し、様々な業界や事業形態にも適用範囲を拡大すると共に、製品競争力の強化、ならびにより優れたサービスの提供に向けた国内の人材を採用に引き続き取り組んでまいります」とコメントした。

JAFCO AsiaのJohn Linマネージングディレクターは、「デジタル時代において、サイバーセキュリティ市場は大きく成長することが予測されています。JAFCO Asiaは、TeamT5が業界最高クラスのサイバーセキュリティならびに防衛ソリューションを顧客に提供することで、重要なデジタル資産の保護と健全性の維持を実現していることを評価しています。より多くの日本企業がサイバーセキュリティとリスク軽減の重要性を認識することを願っています」と述べた。

伊藤忠商事 情報産業ビジネス部 IT ビジネス第一課長の土川哲平氏は、「セキュリティ業界において世界で最も経験豊富な専門家によって開発されたソリューションを提供するTeam T5と協業できることを大変嬉しく思います。当社は、Team T5への出資によって、Team T5が、より優れたセキュリティと安心を求めている企業、サービスプロバイダー、政府機関に最先端のテクノロジーを提供し、事業拡大を加速できるものと期待しています」とコメントした。

マクニカ ネットワークスカンパニー バイスプレジデントの星野喬氏は、「TeamT5のソリューションは、日本の顧客に広く採用されています。今回の連携強化により、TeamT5ブランドがより多くの企業や政府機関に届くことを期待しています」とコメントした。




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