2022.09.13

【インタビュー】Smartpay 大坪直哉氏「3回分割のBNPLでECの成長に貢献」


──EC事業者が導入するメリットは?

先行事例では、コンバージョン率が10%、平均購入金額が40%以上改善している。EC事業者に2.5%の手数料を負担していただくが、40%改善できれば十分な導入効果を実感してもらえる。



現金での支払いが主体の国内のBNPLと異なり、「Smartpay」は、クレジットカードで支払いができ、国内で85%保有するとされるクレジットカードホルダーに対してアプローチできる。カードに加え、Apple Pay(アップルペイ)やGoogle Pay(グーグルペイ)にも対応している。

既存のBNPLで満たすことができなかった、ポイントやマイルを貯めている人の利便性を高めることができる。仮に3回払いで設定しても、2回目の支払いの際に全額を支払うことも可能だ。継続的に値上げする商品やサービスであれば、その時点の価格で購入できるメリットも期待できる。

9月中旬からはクレジットカードを保有していないユーザーに対して、銀行口座から引き落としができるサービス「Smartpay Bank Direct」を始める。これはメガバンクを含む国内60以上の金融機関の口座から即時に支払うことができるようになる商品だ。

EC事業者への入金は週単位で締めて30日後に支払うため、キャッシュフローも満足いただける。売上金は100%入金保証で、不正なチャージバックは負担する。カートとの連携も進めており、例えば「Shopify(ショッピファイ)」を利用していれば5分で実装が可能になるほか、ECプラットフォームとの連携も進めている。

──EC事業者全体の活性化も強化している。

西村博之氏、日本オムニチャネル協会、SMBCベンチャーキャピタルの支援を受け、無料のオンライントレーニングプログラム「ECグロースアカデミー」を発表し、運営している。今後3年間で5億円を投資し、日本国内のEC事業者のビジネススキルの向上とEC市場の成長に貢献していきたい。





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