2022.06.20

産直アプリ「ポケットマルシェ」、群馬県と連携 オンラインイベントや飲食店フェアなどで関係人口創出を目指す

産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する雨風太陽はこのほど、群馬県と連携し、「食を通じた関係人口創出事業」の一環として、産直ECを活用した群馬県産食材のプロモーション支援を実施すると発表した。2021年に続いての連携となり、オンラインイベントや飲食店ウェアなどの開催を通じて県産食材や県内生産者の魅力を消費者に伝え、関係人口創出を目指す。

産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する雨風太陽は、「食を通じた関係人口創出事業」を展開しており、「生産者の販路開拓」「地産品の認知向上・販売プロモーション」「一次産業を起点とした関係人口の創出」に取り組む自治体からの相談を受け付けている。このほど、群馬県と連携し、産直ECを活用した群馬県産食材のプロモーション支援を実施すると発表した。県内生産者を対象にした直販に関する説明会・ワークショップの実施、登録後のフォローアップ、県産食材の送料割引キャンペーン、オンラインイベントや飲食店と連携した群馬県産食材フェアの実施、群馬県特設サイトの運用を予定している。

県内の生産者に向けた直販説明会は、6月27日に群馬県庁舎32階「NETSUGEN」にて実施(対面とオンライン併用のためZoomでも視聴可能)。産直ECにおける販売スキルの向上のためのワークショップは、7月より全3回開催の開催を予定。生産者・生産物の魅力発信、トラブルの予防・対応のノウハウ等を習得してもらうことで、直販を始めたばかりの人でも、出品内容を改善し、販売数を伸ばしてもらうための機会を提供する。さらに「ポケットマルシェ」登録済の生産者を対象に、悩み事を常時相談できる窓口の設置、直販に役立つ勉強会の開催、生産者同士で情報交換できる場の運営など手厚いサポート体制を整えている。

兼産食材を使ったオンラインイベントは複数回の開催を予定。生産者と消費者がオンラインで直接交流できる機会を設けることで、県産食材および県内生産者のファン獲得を図る。

県産食材を実際に食べてもらう機会を創出するため、東京圏に向け、飲食店と連携した県産食材フェアを展開。県産食材を使用したメニューを開発し、約1ヶ月間提供する予定だ。来店者が「ポケットマルシェ」上で県産食材を購入できるような導線を作り、販売促進を図る。


▲県産食材を紹介する特設サイト

送料割引キャンペーンでは、県産食材の送料円を500割引きする。「ポケットマルシェ」上で運営する「群馬県特設サイト」サイトでは、県産食材の紹介や群馬県と連携して行うイベントの告知などを行う。

同連携は、2021年に続き2年目となる。2021年度の連携では、群馬県の生産者に向けて「ポケットマルシェ」出品説明会や直販スキル向上をテーマとしたワークショップを開催したほか、県産食材を紹介する特設サイトの公開や、クーポンを活用した送料無料化を行った。

その結果、生産者説明会には78名、ワークショップには40名(ともにアーカイブ視聴含む)の参加を得た。送料無料クーポンの利用件数は約6000件で、同クーポンが利用された商品の合計販売金額は約1000万円に達した。説明会や研修の実施により、直販に関心を持つ生産者の登録・出品をサポートすることができたほか、送料無料化により初回購入を促し、県産食材の魅力の認知促進に貢献した。

「都市と地方をかきまぜる」をミッションに掲げる雨風太陽は、地域や地域の人々と多様に関わる「関係人口」の創出を促進すべく、生産者の直販支援や地産品プロモーション支援を80以上の自治体と連携して進めてきた。さらに同様の目的で、2021年9月に、寄附者と生産者が直接やりとりできる日本初のふるさと納税サービス「ポケマルふるさと納税」を立ち上げており、2022年6月17日時点で37自治体が参加している。関係人口創出の動きを一層加速させることを目指し、このたびの群馬県との連携に至ったとし、さまざまな取り組みを通じて消費者に県産食材や県内生産者の魅力を伝え、群馬県と関わりを持つきっかけを生み出す考えを示した。


▲山本一太群馬県知事

今回の連携に伴い、山本一太群馬県知事は、「本県は豊かな自然環境の中、標高差に富んだ地域の特性を活かし、豊富で多彩な農畜産物を生産しています。本県の農畜産物は、群馬の魅力を県内外へ向け発信するための非常に重要なコンテンツです。新型コロナウイルス感染拡大による『ニューノーマル』への転換は、人々の価値観と生活様式に変化をもたらしました。そのような状況の中、この度『ポケットマルシェ』様と連携しECサイトを活用した取り組みを行うこととなりました。コロナ禍により売上げが低迷した県内生産者の新たな販路拡大に繋がること、一人でも多くの方に本県のおいしい農畜産物のファンとなっていただけることを大いに期待しております」とコメントした。




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