2022.06.20

【インタビュー】Wasabi Technologies マイケル・キング氏「高性能でシンプルなクラウドストレージをアジアに」


クラウドストレージサービスを提供するWasabi Technologies(ワサビ・テクノロジーズ)では6月9日、日本を中心としたAPAC(アジア太平洋)地域を統括するオペレーションリーダーに、マイケル・キング氏が就任した。キング氏は、楽天グループでCIOを務めた経験もある。Wasabi Technologiesは同日、シンガポールに新たなデータセンターを開設。APAC地域の企業データのストレージサポートを強化するとしている。マイケル・キング氏に、APAC地域での事業拡大について聞いた。

 

安価で高品質なクラウドストレージサービス


――Wasabi Technologiesが提供するサービスについて聞きたい。


我々は、データの保存を、安く・安全に・簡単に提供する企業だ。この点については、世界でも我々の右に出る会社はないと考えている。

我々が提供する「Hot(ホット)クラウドストレージ」は、高性能でありながら、シンプルかつ安価に、データの保存が可能だ。大手ウェブクラウドサービスに比べて、利用価格は80%安い。スピード感を持って、データのアップロードやダウンロードを行える。データドリヴンが必要不可欠な時代において、我々は企業に対してより建設的な提案を行うことができる。

Wasabi Technologiesは、世界中で1万社以上のパートナー企業と提携している。ワールドワイドに、幅広いサービス提供が可能だ。多ジャンルのパートナーとつながることで、コスト削減にもつながっている。そして、スポーツや研究機関、高等教育機関など、あらゆるジャンルの企業が活用している。

我々は、明けても暮れても、“データの利活用”について考えている。我々は、データのバックアップやリカバリー、監視、配達、分析など、クラウドストレージを使ったさまざまなデータの利活用を提供している。今後、5Gが主流になり、IoTの時代になれば、データ活用の領域はさらに多岐にわたるようになるだろう。我々の存在がさらに重要になっていくと考えている。




NTTコミュニケーションズなど3社と事業強化


――APAC地域でのサービス提供を強化する理由は?

APAC地域で我々のお客さまが増えているからだ。特に日本で増えている。日本はデジタルの成長が早い地域でもある。当社の日本のお客さまが利用するクラウドストレージの容量は、この1年間で倍増した。今後、日本での需要がさらに高まっていくと考えている。日本で25年間、IT関連企業で従事してきた私が代表となり、明確なリーダーシップを持って、けん引していく考えだ。Wasabi  Technologiesとしては、これからも日本への投資を行っていく考えだ。

Wasabi Technologiesは現在、NTTコミュニケーションズ、ダイワボウ情報システム、ネットワールドなど、日本国内でクラウドストレージサービスを提供する企業と提携している。この3社との関係を充実させ、日本での事業強化を図っていく。




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