大丸松坂屋、自社ECサイト刷新 百貨店の強みを強化

J・フロントリテイリング（JFR）傘下の大丸松坂屋百貨店は3月29日、自社ECサイトを刷新した。顧客の需要に応えるため、食品をはじめ、お祝いや返礼品などのギフト商品を強化したほか、スマホでの見やすさを追求し、顧客の利便性を意識した改善を図った。
　
同時に名称を「大丸松坂屋ONLINE STORE（オンラインストア）」に改めた。
　
スマホからの流入が約７割を占めることを踏まえ、「スマホファースト」を意識した改善を図った。商品をコンパクトに分かりやすく、需要が高いものが目に付きやすいデザインにした。また、グローバルナビを上部に設置し、文字が読みやすく旬のキーワード検索が簡単にできる設計とした。
　
百貨店公式サイトの強みを生かす機能も充実した。5月には、ワイン、食品、洋品雑貨など自家需要向け商品の販売強化、6月には頒布会を予定している。
　
また、顧客の利便性を高めるため、自社ECサイトと、「大丸・松坂屋アプリ」を同一のID・パスワードでログインできるようにした。6月からは、株主向けの優待カードを自社ECサイトでも利用できるようにする。
　
2021年2月期における通販の売上高は、前期比47%増の103億円。ECが大半を占める。「巣ごもり需要」の増加や、サイトへの集客施策などに取り組んだことで、伸長が続いている。