2022.03.04

【「Bカート」導入事例】HPSのタオルブランド「Hippopotamus」、費用感とバランスが決め手

鈴木郷未氏

HPSは、オーガニックコットンを使ったタオルブランド「ヒポポタマス」を運営している。自社ECサイトや楽天市場、直営店舗や百貨店などで展開している。
 
HPSは2007年に設立した。「ヒポポタマス」のブランドのコンセプトは「空飛ぶ色彩」。それまでオーガニックタオルになかったオリジナルカラーを目指した。

再生竹繊維(バンブーレーヨン)と、有機栽培綿(オーガニックコットン)の異なる繊維を交織することで、複雑で印象深いカラーリングと爽快感のある拭き心地を実現したという。

バンブーレーヨンは、シルクの光沢やカシミヤのような肌触りだけでなく、「コットンに比べて約2倍の吸水力があるといわれ吸水性も抜群」(鈴木郷未氏)と自信を示す。オーガニックコットンは、綿畑だけではなく、紡績工場まで含めて国際的なオーガニックコットン繊維基準の認定を受けた糸を使用している。

取扱商品は持ち運びに便利なチーフタオルから、全身を包み込む大きめのバスタオルまで幅広いサイズを展開する。ギフトとしての需要も高く、オリジナルのギフトボックスに詰めた定番のタオルギフトや、手軽に渡せるプチギフトなど幅広いギフトに対応している。

近年は、タオル以外にベビー用品やアパレル、バスローブ、バスマットなど取扱商品を増やし、アパレルブランドとコラボレーションなども行っている。


Bカート導入で生産性向上


HPSは2021年9月に卸売り専用のECサイト(受発注サイト)を立ち上げた。これに伴い、BtoB-EC専用カート「Bカート」を提供するDaiのシステムを導入した。

開設したECサイトには「一般消費者向けのECと卸売りの在庫を分け、可視化したかった」(鈴木氏)という理由があった。それまでは在庫の連携管理はされておらず、在庫の取り合いになることもあったという。

Bカートを選んだ理由については「費用感とバランスが決め手だった」(鈴木氏)と話す。同業他社は初期コストやランニングコストなどの負担が大きく、BtoB-ECに必要な機能が揃っている点やサポート体制にも魅力があったそうだ。すでに導入しているネクストエンジンとの連携もスムーズだった。

導入前は3人の営業社員が取引先と商談後、FAXやメールなどで受注していた。取扱商品や販路が広がる数年間で、ECサイトと卸売りの処理の対応が難しくなり、Bカートの導入を決めたという。

既存取引先のうち7割が受発注をECに移行した。取引先においても発注後のメール確認が可能になったことで、電話による確認作業がなくなった。

将来的には、オープンサイト化を目指し、営業社員が商談や新規顧客開拓の際のツールとして受発注サイトの活用することも検討しているという。


【「Bカート」サービス概要】
「Bカート」は、BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス。BtoB特有のさまざまな商習慣に標準対応している。カスタマイズが不要ですぐに利用できる。中小企業から上場企業まで、1000社以上の導入実績がある。現在、35万を超える事業者がBカートで発注を行っている。月額9800円から即日スタートできる特徴もある。




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