2022.01.07

ハウスクリーニング予約サイト運営のユアマイスター、総額約23億円を調達 プロダクト開発やマーケティングなどへ充当

ハウスクリーニングや修理・お手入れのサービス産業をIT化する日本最大級のプラットフォーム「ユアマイスター」を運営するユアマイスターは1月6日、第三者割当増資・融資等による総額約23億円の資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト開発体制の増強、出店パートナー事業者のサポート体制の強化による経営支援の強化、マーケティング活動の強化などに活用する。

ユアマイスターは、持続可能な循環型社会をテクノロジーの力で実現する「サステナブルテック」企業として、「人々の大事なものがより大切にされる社会へ導く」をミッションに掲げ、大切なものを大切にしたい人とプロ・職人をつなぐ、Marketplace × SaaSのプラットフォームビジネスを展開。デジタル化の遅れや営業手法等によるリピート顧客の創出困難、提供サービスが各人の清掃技術や接客力により左右されてしまうことによる品質のばらつき、繁忙期と閑散期の需要の差が大きいことによる雇用の不安定など、様々な業界課題に対するソリューションをテクノロジーにより生み出し、業界革新へ寄与することを重視している。



このほど、第三者割当増資・融資等による総額約23億円の資金調達を実施した。主な引受先は、既存のインキュベイトファンド、SMBCベンチャーキャピタル、ジャフコ グループなどに加え、新規のZ Venture Capita、フォースタートアップスキャピタル、Ariake Secondary Fund Ⅱ LPなど。

今回調達した資金は、プロダクト開発体制の増強によるUI/UXの大幅改善ならびに顧客感動体験の向上、出店パートナー事業者のサポート体制の強化による経営支援の強化ならびに提供サービス品質の高水準での均一化、マーケティング活動の強化による認知度の向上、業界自体ならびにパートナー事業者の価値向上・サービス品質向上へ向けた新たな革新的取り組みへの積極的投資に活用するとしている。さらにtoB向けプロダクト・サービスの提供企業やtoC向けの新規体験サービスの拡充を図る企業等とのアライアンスも強化を図る。既に複数社とのアライアンス案件が進んでおり、2022年1月より各社の魅力的なプロダクトやサービスと連携する新たな取り組みを随時発表するとしている。

インターネットでものを買う場所がこの25年で形成され、ものを売る場所はこの6,7年で市場形成されてきたが、ものを個人が売る文化が伸びてきたとき、より大事にしたいものを「使い続ける」という選択肢を取るために再生する、きれいにする、直す場所がインターネット上にはあまり存在せず、サービスECとしてはなかったとし、ユアマイスターは、「直す、キレイにする、使い続ける」という消費意識を、「捨てる」「売る」に続く新たな行動して定着させたいとしている。この消費意識を持つことが、未来を創るこどもたちが暮らす社会を「大事なものをより大切にする」持続可能な循環型社会へと繋ぐとの考えを示した。

持続可能な循環型社会が成り立つためには、社会のベースとなる人々の暮らし環境が充実していることが前提となるとし、暮らし環境の実現に向け、暮らしを支える産業の未来を担う雇用を生み出すことにも注力している。サービスECとしてのユアマイスターのビジネスは物販ECとは異なり、東京の仕事は東京のパートナー事業者が行い、鹿児島の仕事は鹿児島のパートナー事業者が行う地産地消モデルとなっている。地域社会の成長に直結するビジネスドメインであり、サービス提供事業者の生産性と成長を支援するビジネスモデルとなっており、47都道府県にそれぞれ雇用を発生させることを目標としている。サービス開始から5年が経過した現在、同社のヒアリングでは既に200名以上の雇用が発生しているとし、創業10周年となる2026年には1500名の雇用創出の達成を目指す。




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