【「SHOPPING GO」の展望を聞く】LINE O2Oカンパニー 藤原彰二カンパニーエグゼクティブCMO

小売店をメディア化

――「LINE Beacon」を活用した来店促進サービスのテストも行っていたが、この機能は継続するのか。

店舗の近くを通ったユーザーにクーポンを提示したりする機能は提供をやめる。意味がないわけではないが、来店しようとしている人にクーポンを渡すようなことにもつながり、価値があまり出せないと判断した。

「LINE Beacon」は小売店のメディア化に活用する。アパレルでは来店客に入店から何秒以内にアプローチした方が売り上げは高まるといった知見を持っているが、来店客の中には声を掛けられるのが嫌な人もいる。このギャップをテクノロジーで変えられないかなと考えている。

店舗内にbeaconを設置し、来店客が情報を知りたいときに、LINEを開くと役立つコンテンツを確認できるというような仕掛けだ。家電量販店の洗濯機コーナーで、各メーカー製品の違いを紹介するコンテンツを提供したり、メーカーの原資でクーポンを提示したりといったことができるだろう。小売店に入り、LINEを開くと面白いコンテンツが飛び込んで来るという世界を作りたいと思う。すでに大手家電量販店でテストしている。