2021.12.17

かっこ、不正注文検知サービス「O-PLUX」にSMS認証機能を追加 本人確認作業を自動化し、不正検知の精度強化

クレジットカードのなりすまし注文等の不正を検知することで、安全なネット通販のインフラづくりに貢献するかっこは12月14日、不正注文検知サービス「O-PLUX(オープラックス)」のオプション機能として、SMSにより本人確認を行う認証機能を追加した。ネット通販における不正注文に関する検知精度を強化するとともに、本人確認作業の自動化によるネット通販事業者の人手不足・手間の解消、確認作業の時間短縮による出荷スピードのアップに貢献する。

かっこが提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」は、データサイエンスを活用した独自の審査ロジックにより、不正注文をリアルタイムに検知し、クレジットカードのなりすまし注文、不正転売・悪質転売、後払い未払い等の不正被害の防止及び審査業務の自動化を実現するクラウドサービス。このほどオプション機能として、購入者がSMSに記載されているURLをクリックすることで本人確認を行える「SMS認証機能」を追加した。



「SMS認証機能」を用いると、「O-PLUX」で不審と判定された取引の購入者に対し、SMS認証のためのメッセージが自動的に送信される。メッセージを受け取った購入者がSMSに記載されたURLを一定時間内にクリックして認証を行うことで、簡単に本人確認が可能となっている。SMS認証のためのメッセージは「O-PLUX」での審査直後に送信されるため、土日や祝日など営業時間外の注文であっても本人確認作業のために購入者を待たせる必要はなく、手間や時間をかけずに不正注文対策の更なる強化が可能となる。

日本クレジット協会発表の「クレジットカード不正利用被害額の発生状況(2021年9月)によると、2021年4月~6月のクレジットカード不正利用被害額は81.9億円に達しており、前年の同時期と比較して38.6%も増加している。また、近頃は、不審メールや不審SMSにより、大手フリマアプリの不正ログイン被害が急増する事件が発生。公式アカウントからのメッセージを装って偽サイトに誘導するなど、不正の手口は年々巧妙化しており、最新の手口に合った対策が求められている。

ネット通販におけるクレジットカード不正手口の巧妙化に対応するには、購入者本人と注文時の入力情報が一致しているかを確認する本人確認作業の実施が有効だが、従来の本人確認は電話連絡が一般的で、ネット通販事業者は本人確認作業に多くの時間や人手・手間を要していたとし、ネット通販事業者の負担や手間を大幅に削減した本人確認を実現し、不正注文の検知精度を強化できる「SMS認証機能」の提供に至ったとしている。

かっこはこれまでも、最新の不正手口に対応するため、飲食店電話番号などの外部データベースとの連携や不正IPアドレスデータベースの活用などを行っており、「SMS認証機能」によりさらなる対策の強化を図った。今後も多様化する最新の不正手口に関する分析と研究を重ねるとともに、積極的に機能拡充・サービス開発に取り組むことで、安心・安全なオンライン取引・ネット通販の環境づくりに貢献していくとしている。



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