2021.10.28

nanaple、21年9月期は楽天の減収響き5%減収 競合増加が負のスパイラルに

ECと実店舗で腕時計を販売するnanapleは、2021年9月期のEC売上高が、前期比で5%の減収となったことを明らかにした。売上高は本紙推定で23億7500万円。主戦場である楽天市場の売上高は20~30%の減収だった。他モールでの巻き返しを図ったが、前期の売り上げには至らなかったという。
 
「スマートウォッチの台頭もあり、腕時計ジャンルは厳しいのが現状。そのため、ポイントやクーポンを導入する競合は多く、単価も下がってきている」(吉川睦希マネージャー)と話す。同社では、市場が厳しい中で、単価を下げた結果、さらに売り上げを落とす「負のスパイラル」を感じ始めているようだ。
 
「ヤフーショッピング、PayPayモールなど、楽天市場以外のモールは好調だったが、まだまだ楽天以外の規模は小さい。楽天のマイナスを埋めるには至らなかった」(同)と話す。

「今後の鍵は、人員配置による、各モールの強化と考えている。楽天以外のモールでも特集を強化するため、担当や年間スケジュールを設定し、常に各部署が動いている状態にしていきたい」(同)と話している。



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