2021.09.14

オンライン接客支援の「STAFF START」が海外展開を開始 最大43言語に対応、初導⼊は「台湾カシオ」

バニッシュ・スタンダードは9⽉14⽇、店舗スタッフのオンライン接客などを支援する「STAFF START(スタッフスタート)」の海外対応を開始した。海外対応第1弾として、カシオ計算機の台湾スタッフや現地ECサイトにサービス提供を開始する。「STAFF START」では今後、最⼤43⾔語へ対応し、オンライン接客の文化を海外にまで広げる。

「STAFF START」は店舗に所属するスタッフをDX化し、⾃社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にするサービス。現在、利⽤ブランド数はアパレルや化粧品ブランドを中⼼に1600を超え、2020年7⽉から2021年6⽉の間に「STAFF START」で作成されたコンテンツを経由した流通総額は、1200億円を達成している。


「STAFF START」のサービスイメージ

今回、「STAFF START」は海外対応を開始し、カシオ計算機の台湾ECサイトや現地スタッフ向けにサービス提供した。「STAFF START」導⼊により、台湾の「G-SHOCK STORE 」の店舗スタッフによるオンライン接客が始まる。

今回のカシオ計算機との取り組みでは、店舗スタッフが利⽤する「STAFF START」の管理画⾯やECサイト上のコンテンツは繁体字で表⽰する。今後は海外対応を強化し、最⼤43⾔語でのサービス提供を⾏う計画だ。

バニッシュ・スタンダードの⼩野⾥寧晃代表は、「カシオ計算機さんとの取り組みの中で台湾でのサービス提供を開始させていただいたが、当社としても台湾から始めたいと思っていた。日本の文化を受け入れてもらいやすい地域から始められることをうれしく思う」と話す。


バニッシュ・スタンダード ⼩野⾥寧晃代表

台湾はEC利⽤者割合が全体の80.5%と⾼く、ライブ接客やSNSによるマーケティングも浸透しているという。SNSとECサイトを連携させることで購買につなげる⼿法が活⽤されている。「STAFF START」を通じて店舗スタッフの知識や商品レビューをコンテンツ化し、ECサイトを拡充することで、さらなる販売促進につながると期待している。

カシオ計算機 デジタル統轄部⻑ ⽯附洋徳⽒は、「今年7月にに日本で『STAFF START』を導入し、『G-SNAP』というスタッフコンテンツのサービスを提供している。導入から2カ月余りだが、『G-SNAP』を閲覧したユーザーは、閲覧していないユーザーと比べてコンバージョン率が3.8倍高くなっている。ECサイトの売上高における『G-SNAP』経由の数量のシェア率は22%になった。われわれが抱えていた『ECサイトだとGーSHOCKの魅力が伝わりにくい』という課題の解消につなげられると期待している。スタッフを通してG-SHOCKの利用方法やコーディネート、作り手のこだわりを伝え、海外でも顧客との関係を深めていきたい」と話す。


カシオ計算機 デジタル統轄部⻑ ⽯附洋徳⽒

バニッシュ・スタンダードでは今後、アジア圏や英語圏などから「STAFF START」を順次、提供していく。将来的に現地法人によるサービスのサポートを行うことも検討していく考えだ。



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