＜ファッションカテゴリー＞米国のタックスリターン時期が終わり、ファッションカテゴリ全体としての売上は若干落ち着きを見せたが、日本からの高価格帯商品については以前強いトレンドを保っている
。特にイーベイの真贋保証サービス対象の時計、またブランドジュエリーは、コレクターアイテムとしてシーズンを問わず高水準で売れ続けている。
カテゴリーマネージメント部のカテゴリーマネージャー北村直樹氏は、「決済管理システムの移行により、100万円以上の商品販売が可能になったことで販売単価が飛躍的に上昇しており、今後はファッションカテゴリーでも高価格帯商品が全体をけん引していく」と予測している。
＜トレーディングカード、アニメ・キャラクターグッズカテゴリー＞トレーディングカードの人気は引き続き非常に高く、「ポケモンカード」の「イーブイヒーローズ」が発売されたことにより、売上はさらに加速した。新品のボックスだけではなく、本ボックスに同封されていた単体のレアカードや高額なイーブイズセットの販売数も伸長した。カテゴリーランキング2位に浮上した「アニメアート＆キャラクターグッズ」においてもポケモンのフィギュアやぬいぐるみなどが売上を伸ばしている。
また、5月には、トレーディングカードの真贋鑑定・グレーディングサービス会社であるPSA Japanと協同で、トレーディングカードに特化したセラー向けのウェビナーを実施し、トレーディングカード商材の出品数増加につながったとしている。
第三者鑑定機関でトレカの価値高まる
カテゴリーマネージメント部カテゴリーマネージャーの市田良介氏は、「第三者鑑定機関であるPSAを利用することでトレーディングカードの価値が高まるため、日本からも高額なグレーディングをされたカードの販売数が伸びる」と予測している。さらに決済管理システム移行に伴い、100万円を超えの商品が販売可能になったことから、「今後はカメラや楽器、トレーディングカードなどの高額商品の販売が増える」との見解を示した。
今後の予測として、カテゴリーマネージメント部 部長の中里力氏は、ワクチン接種が進む一方で、変異株の影響で米国や欧州で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大する中、在宅を中心としたライフスタイル（ニューノーマル）の定着が進み、一部のカテゴリーではこれからも継続した成長が見込まれるとの考えを示した。一方、オリンピック関連商品の販売は、8月上旬をピークに以降は取引件数も徐々に減少するとしている。第2四半期に10位から8位に上昇したオートパーツ（車関連）は、コロナの影響により米国内の自動車価格が過去最高水準まで高騰しており、今後も日本からのリペア用品やパーツの成長を見込んでいるとした。
人気のトレーディングカードに関しては、ポケモンカードの新商品の発売が控えており、中でも10月に発売予定の25周年を記念した拡張パック「25th ANNIVERSARY COLLECTION」に注目している。高級時計は、真贋保証サービスが「eBay」でのショッピングに対する信頼につながり、第2四半期で大幅に成長した。米国内ではハンドバッグカテゴリーにおいても真贋保証サービスを6月から開始しており、今後日本のセラーへのサービス展開も計画しているとした。
これらを踏まえ、「新型コロナウイルスの感染再拡大による影響でネットショッピングの需要増は継続する見込みです。加えて10月からは米国の年末商戦需要が高まる時期で、特に中古の高額品に関しては、米国の事業者による購入が先行して10月～11月頃にピークを迎えます。セラーの皆様にはこれらの需要に対し、タイミングを逃さないよう、早めの出品とマーケティングツールの準備をしていたくことが売り上げアップにつながると考えます」とコメントした。
マーケティング＆オペレーション部の逸見麻子氏は、イーベイ・ジャパンの越境EC施策について、「日本セラーに向けた継続・持続的な支援サービス改善の一環として、セラー専用サポートサイト『セラーポータル』のUI、見直しに力を入れ、検索機能を拡張など、より見やすく使いやすいサイト構築を目指しました。また、特筆すべき点として、従来英語のみで提供していたカスタマーサービスに日本語でのお問い合わせ窓口を増設し、日本のセラー様への迅速にお答えできる体制を整えています。
注目カテゴリーであるトレーディング出品拡大につながる施策として、イーベイ・ジャパンのYouTube公式アカウントで『eBay情報発信局』をスタート。全6回にわたってeBayでのトレーディングカード販売するベテラントレカセラーの生の声をお届けしています。また、トレカ真贋鑑定のパイオニアであるPSA社と連携したウェビナーも開催いたしました。東京五輪の影響もあり、野球を中心としたスポーツ系トレーディングカードの人気が高まっています。eBay USではトレカに関連するツールの開発も力をいれており、今後の日本への展開が期待されます」とコメントした。
