2021.04.02

【記者コラム】センバツ決勝で思う「瞬間」の大事さ

第93回選抜高校野球は、神奈川・東海大相模高校が優勝しました。サヨナラ勝ちの瞬間まで、テレビに釘付け。勝敗の瞬間を目にするのは、後にも先にもこの時間のみです。惜しくも負けてしまった大分・明豊高校の球児たちに目を向けると、涙がこみあげてきました。

私も甲子園を目指して白球を追い続けた高校球児の一人でした。がむしゃらに頑張りましたが、上には上がいる、ということが高校野球生活で身に染みて分かりました。卒業してずいぶんたちましたが、野球好きは変わらず、今も仲間と野球をしています。高校野球が学ばせてくれた楽しさや辛さが、仕事にも生かされている、と思うこともあります。

野球に限らず、青春時代をスポーツで過ごしてきた人たちなら、勝負の時や勝敗の瞬間を知っているはずです。劣勢から優勢へ、ふたたび劣勢に転じたりと、一瞬で流れが変わります。

野球は一気に点を重ねることができるスポーツです。野球が好きでない人からは、「試合時間が長い」「動きがないので飽きる」と言われますが、一球一打で逆転が生まれる瞬間が、野球の妙味なのです。

今、ライブ型の「スポーツEC」という新たな需要が生まれています。プレイ中にオンライン上でコミュニティを作り、状況をチャットで伝え合います。そのコミュニティでしか手に入らない限定アイテムやグッズを「時間限定」でEC展開する新たなビジネスモデルです。瞬間に出会うって大事だな、と思う今日この頃です。




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