2021.02.08

フード産業DX支援のスパイスコード、2億円を調達 飲食店のサプライチェーン最適化を推進

フード産業のDXを推進するスパイスコードは2月8日、STRIVE、Coral Capital、食の未来ファンド(kemuri ventures)、個人投資家を引受先とした2億円の資金調達を実施したと発表した。これにより資金調達累計額は2.75億円となった。事業拡大・採用強化をさらに加速し、日本が誇るフード産業のサプライチェーン全体の最適化を推進する。

スパイスコードは、「フード産業を持続可能な仕組みへアップデートする」をビジョンに掲げ、飲食店のオリジナルメニューの仕込や加工をネットで簡単・スピーディーに頼めるセントラルキッチンサービス「ロカルメオーダー」を手がける。フード産業でこれまで障壁が高かった調理部分において、セントラルキッチンや食品工場をオンラインでネットワーク化することで、仕込み調理のアウトソース化やEC商品の製造といったサービスを小ロット、高品質で提供できるとしている。「ロカルメオーダー」を使用することにより、シェフは毎朝の仕込み調理やクリエイティビティの低い業務から解放され、より生産性の高い業務に集中する事ができる。

現在、ひらまつやジリオンなど、日本を代表する数十社の大手飲食企業と取り組みを行っており、フード産業が新型コロナの影響を受ける中でシェフのモチベーションを支え、商品のクオリティを担保できる「ロカルメオーダー」に期待が寄せられているという。スパイスコードは、今後もシェフの負担を軽減し、より専門性の高い調理に専念する機会の創出や、従業員の育成に注力するなど、新たなチャレンジを共に推進していくとしている。


「ロカルメオーダー」の仕組み

フード産業では、慢性的な人材不足や働き方改革など供給側の課題に加え、顧客ニーズの多様化や品質の安定化など需要の変化も顕在化している。また、新型コロナの影響も大きく、売上の激減に伴うコスト削減だけでなく、イートイン店舗の省力化、デリバリー提供時間の短縮、EC商品開発・試作など業務負荷が増加し、調理現場の生産性アップの重要性がさらに高まっている。スパイスコードは、「フード産業を持続可能な仕組みへアップデートする」というビジョンを掲げる企業として、テクノロジーの力を使い新たなビジネスモデルの確立を推進しており、生産・製造・流通などの各工程を最適化することでサプライチェーン全体の最適化を図り、多くの利益を還元していくとしている。


「ロカルメオーダー」でサプライチェーンを最適化

今後も、テクノロジーの力を使い、消費者起点のなめらかで無駄のない食料生産・供給ネットワークを社会実装し、飲食店をはじめ「食」の社会インフラを担う人々が、より誇りと自信を持って価値を発揮できる環境を創出していく考えを示した。

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