2021.01.29

話題の音声版ツイッター「Clubhouse」が『ネットショップ運営でも使える』と思ったワケ

音声版ツイッターと言われる「Clubhouse」が日本でも話題を集めている。私のFacebookのタイムラインには楽天のSOYや新春カンファレンスの話題と、「Clubhouse」に参加したことを表明する投稿で溢れかえった。

私も少し前に「Clubhouse」の話題を聞きつけ、招待もされていないのにアプリをダウンロードしていたら、いつの間にか誰かに招待していただいたようで、わけも分からず「Clubhouse」にお邪魔することができた。


わけも分からず参加


ラジオ×SNS=「Clubhouse」


慌てて使い方を調べたり、roomという音声コミュニケーションが行われているスペースに参加して傍聴してみたりして「Clubhouse」を体験し、理解を深めようと奔走した。「Clubhouse」とは『ラジオ×SNS』だと理解した。

「Clubhouse」では、ユーザーが「女性起業家の資金調達のはなし」「D2C起業家の生々しい話」などタイトルを付けてラジオの生番組のようなもの(room)を立ち上げることができる。ラジオ番組は基本的にパーソナリティー(話す人)からリスナー(聞く人)への一方通行だが、「Clubhouse」は可視化されているリスナーをパーソナリティーに引き上げることができ、インタラクティブにトークを進めることができる。

音声だけのコミュニティーを自在に作ることができ、ユーザーは気軽に聴取したり、話者として参加したりできるのだ。こうした機能を理解して、これはネットショップ運営にも使えるかもしれないと思った。特に「顧客のファン化」にもってこいのSNSだと感じた。


手軽に発信でき、深くコミュニケーション


EC業界でも顧客拡大やファン化のために、YouTubeやInstagramなどで情報発信を積極的に行うショップは増えている。この傾向は今後も変わらないと思うが、映える画像を撮影したり、バズる動画を制作したりするのは大変だ。

YouTubeライブやインスタライブなどでライブ配信を行うショップもあるが、それこそ話術や見栄えが求められる。YouTubeで音声のみの配信も可能だが、サムネイル制作など音声配信以外に多少の手間はかかる。

「Clubhouse」は音声だけのため、情報を発信するハードルが低い。風呂上がりに寝間着姿で発信できる。音声のみだからこその難しさはあるかもしれない。ビジュアルを駆使せず、伝えたいことを表現しなくてはいけないのでトークスキルは必要になる。ただ、ネットショップを運営している方は商売人なので商品を説明したり、問い合わせに答えるのは得意な方が多いだろう。

趣味系の商品を扱うショップであれば、店長が立ち上げたroomで趣味に関する話題を商品と絡めて熱く語り合えば、参加者の購買意欲を高めることができそうだ。roomの開始時間を定例化したり、サイトやSNSで開始時間を告知すれば、関心を持つユーザーをじわじわ集めることがてきそうだ。

「Clubhouse」は現在、招待制で、しかもiOSにしか対応していない。そのため利用者が限定的なので、いますぐネットショップのマーケティングに使えるとはいい難い。ただ、新規参入したSNSが招待制にすることで話題を集め、その後、オープン化していくのは常套手段。その前に自分たちのお店ならではの「Clubhouse」活用法を一考してみる価値はありそうだ。

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