2020.09.24

【インタビュー】薬事法広告研究所 稲留万希子副代表〈受講者数3~4倍 景表法セミナーを10月開催〉


アフィリエイトや打消しも解説

健康食品の広告は従来、薬事的に医薬品的効能効果と思われないように、うまい言い換えを作ることによって抗弁できる形にしましょうという流れだった。景表法は消費者が広告を見てどう思うかなので、結局、薬事で言えないことを何かしらのうまい表現で言い換えて、それっぽいメッセージを消費者に伝えつつ、行政に対して「私たちは効能効果なんて一言も言っていない」というのが、それまでのやり方だった。しかし、昨今はいわゆる薬事だけの対処では不十分だというメッセージ性が、消費者庁から突き付けられているような気がする。

セミナーではそういったことも含めて説明しているが、たまにガイドラインの改正があったとしても、ルールそのものが大きく変わることはない。その時々を踏まえ、行政の流れに合わせた構成にしている。さらに、世の中の広告もそういう流れを受けて、やはりアプローチの仕方だとか見せ方だとかが変わってくるので、そういうものを紹介している。データは同じだけれども、年ごとにポイントは変わってくる。今年はアフィリエイトとか、打ち消し表示とかがポイントになる。

アフィリエイトの問題はもともと、関西の適格費者団体が通販事業者をアフィリエイトの問題で指摘。それで、アフィリエイトも注目されるようになり、その後、他の通販事業者に景表法違反で措置命令が出た。通販事業者は広告主体者である以上、アフィリエイターが作った広告も責任を取らされるわけで、あらためて通販事業者に関心の高いところを説明する予定だ。
   

セミナーの申し込み・問い合わせは同研究所のホームページ(https://www.89ji.com/)まで。

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