2020.07.10

「無印良品」がサブスク開始 在宅ワークの拡大受け、月額800円〜のホームオフィスセットなど提供

良品計画は7月9日、ホームオフィスセットなどの家具・インテリアを月額800円からの定額で利用できるサブスクリプション(サブスク)サービスの提供を7月17日より開始すると発表した。同時にコンパクトなホームオフィスを簡単に作れる「プチリノベーションプラン」の提供と、くらしにまつわる困りごとなどをアドバイザーにオンラインで相談できる「くらしの相談会」の展開も拡大する。在宅ワークの拡大によるインテリア需要に対応する。

月額定額サービスは、「無印良品」と「IDÉE」の家具・インテリアを「寝る」「学ぶ/働く」「くつろぐ」という3種の基本セットにし、手頃な月額定額料金で提供。「無印良品」のデスクとチェアがセットになった「学ぶ/働くセット」には、月額定額料金800円(4年契約時/税込)で利用可能な「折りたたみテーブル・オーク材(120cm)」と「ワーキングチェア・背座ワイドタイプ」のセットなどがラインナップ。利用時には月額料金のほか、初回のみ配送料が必要となる。

限定店舗での受付となり、対応店舗は無印良品 銀座、無印良品 錦糸町パルコ、無印良品 グランフロント大阪など。契約は年単位で、1年、2年、3年、4年のプランを用意。契約期間満了時に利用者は、解約・返却、契約延長、買い取り(買取手数料あり)を選択できるとしている。月額定額サービスを活用することで、暮らしを変えるタイミングに家具の処分に悩むこともなく、廃棄物の削減にもつながるとし、「所有ではなく利用」というモノとの向き合い方を「無印良品」から広げていきたいとの考えを示した。

【月額定額サービスの商品ラインアップ】


同時に提供を開始する「プチリノベーションプラン」は、現在の部屋を少し変えるだけでコンパクトなホームオフィスを簡単に作成するサービス。快適なホームオフィスを作るには、スペースの捻出や収納の在り方、周囲の環境の整備などさまざまな課題があるとし、それらの課題を解決できる「木でできた間仕切り壁を立てて、半個室をつくる」プラン(8万8000円~/税込)と「部屋の余白に合わせてデスクと収納をぴったりつくる」プラン(7万2000円~/税込)の2つのプチリノベーションプランを提供する。

価格はいずれも材料費・運搬費・付帯作業料込みとなっており、働きやすく心地の良いホームオフィスを作るための環境の整え方までを総合的にサポートするとしている。受付店舗は無印良品 銀座のみ、施工可能エリアは東京都23区で、受付店舗・エリアともに今後順次拡大予定としている。

「くらしの相談会」は、収納の相談から部屋丸ごとのコーディネートまで理想の部屋作りを支援し、さまざまな暮らしの相談に応えるプラットフォームとなることを目指すサービス。全国の「無印良品」45店舗に115名のインテリアアドバイザーが在籍し、顧客の「できたらいいな」や「こうしたい」をサポートしており、7月17日からはオンラインでのサポートを一部店舗に拡大するとしている。

当初の対応店舗は、無印良品 銀座、無印良品 池袋西武、無印良品 京都山科、MUJI キャナルシティ博多などで、対応店舗は順次拡大予定としている。新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮し、必要な距離を充分保てる自宅からアドバイザーに直接相談したい人や、外出が困難な人にも気軽に利用できるサービスの提供を図る。

「無印良品」はくらしの基本となる商品やサービスを通して生活を簡素に美しく整えることで、社会でいま起きている様々な課題の解決を目指しているという。新型コロナウイルスの影響などにより働き方が大きく変化する中で、「家で働く」こともくらしの一部となっており、自宅にワークスペースを確保し、心地良く働ける環境を整える需要が急速に高まっているとし、今回の3つのサービスの開始に至ったとしている。

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