2020.04.22

良品計画、EC売上11.2%増 サイト一時休止が影響もアプリ利用増で成長

強化している食品分野はコロナの影響もあり、さらに伸びそう

「無印良品」を展開する良品計画の2020年2月期のEC売上高は、前期比11.2%増の222億3700万円だった。全体売上高に占めるEC化率は、同0.2ポイント増の6.8%になった。2019年末にシステム障害でECサイトを一時休止したが、アプリの利用促進などが奏功し、成長を継続している。

スマホアプリ「MUJIpassport(ムジパスポート)」の国内ダウンロード数は、2019年末時点で前年末比25.0%増の1676万に増加している。ユーザーとの接点拡大がリアル店舗への送客や、ECサイトの利用促進に効果があったようだ。


アプリの利用拡大がリアルとネットの成長を支えている

一方、2019年12月31日からシステム障害により、ECサイトが一時停止した。この影響により、19年12月ー20年2月期(純第4四半期)におけるEC売上高は、前年同期比7.9%減の41億3000万円になった。

中国におけるEC事業では、アリババグループや京東グループのECモールにおける大型セールに合わせた販促を強化し、成長を継続している。EC事業が成長することで、既存店の売上高を前期よりも伸ばすことができたという。

国内のEC事業では今後、食品カテゴリーの品ぞろえ拡充が売り上げ拡大に貢献しそうだ。冷凍食品や低糖質シリーズ、不揃い半生シリーズなどを積極的に展開する。新型コロナウイルスの影響もあり、巣ごもり需要に応え、食品カテゴリーの利用者獲得をさらに強化する。

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