2024.05.29

子ども独立キット「ユニコーンラボ」、発表翌日に初回分が完売 3カ月待ちの反響

ユニコーンラボは2色展開

UNICORN PoPoはこのほど、おこづかい制を廃止し、子供たちを自立・独立させる商品「ユニコーンラボ」が、発表翌日に初回生産分を完売し、発表1週間で3カ月待ちに到達する反響を得たと発表した。家族内経済活動の中、あらたな才能の開花、勉強を超えた学びをサポートする。

UNICORN PoPoが発表した「ユニコーンラボ」は、子どものおこづかい問題に着目し、 子どもたちの自立・独立を実現する商品。家庭で野菜を栽培するキットと、決済・経営分析の専用Webアプリで構成されており、子どもは収穫した野菜を親や祖父母に売ることで収入を得る。おこづかいが廃止になっても、収入はおこづかい時平均の2倍以上に増え、自立が可能であるとし、小中学生と検討を重ね、おこづかい問題のすべてを解決する仕組みを提供する。対象年齢は5~15歳で、販売価格は3万2780円(税込)。

一方、親も野菜は子どもから買い、おこづかいの負担がなくなるため、年間約1万7000円の支出減、家計が潤うというWin-Winの関係を作ることができる。

前週発表したところ予約が相次ぎ、予定していた初回生産分100台は、発表翌日に完売した。現在、想定の3倍を超える累計300台超の注文があり、発表1週間で3カ月待ちに到達する反響を得ている。300人を超える親子が「おこづかい廃止・自立」を選択したとし、子どもたちは、次のおこづかいまで「節約、ガマン、親に媚びる」しかできない苦痛から、自分で創意工夫し、成長する自立を選択しているとした。



商品のアイデアは、UNICORN PoPoの代表 永野天実氏の子ども時代が原点。おこづかいがなく、ケーキを作り母親に売って生活していたという永野氏は、より高値で売れるよう母親の好みを観察し、工夫と努力を重ねた結果、お菓子作りの才能を開花。ケーキ作り動画で「ぽぽてんスイーツ」として、SNS総フォロワー65万人超の人気を得た。この工夫と才能が生まれる原体験から本製品のアイデアが生まれたという。



このアイデアは、2023年6月に、日本発のビルゲイツを発掘するMicrosoft社主催の日本最大のビジネスコンテスト「IDEACTIVE JAPAN」にて最優秀賞を受賞。多くの企業・団体より支援をうけ、ビジネスモデル特許を申請し、発表に至った。

商品の発表後、もっとも多く寄せられたのが「野菜である必要性」を問う声だったとし、専用の野菜用LEDと水耕栽培により、葉物野菜ならタネから約20日間で収穫販売可能であり、食卓に必要な野菜は定期的で確実な収入が見込めること。おこづかい不要、かつ、子どもから野菜を買うサイクルになるため、購入以降、家計は年間約1万7000円の節約ができ、「ユニコーンラボ」の商品代金を2年足らずで回収できること。食育や生育体験といった面だけでなく、子どもの野菜嫌いや、研究・工夫するきっかけが生まれることを挙げた。

また、実証実験に参加した子どもたちは、野菜収入に留まらず、野菜はあくまでも基礎収入として、料理を販売する子や、ケーキの予約注文をはじめる子、釣った魚を売る子や、祖父母を相手にスマホの設定サポートを請け負う子など、自分の得意や需要をみつけ、プチ転職・副業が多く発生している。

「お風呂洗い50円」などに代表されるお手伝い制は、オファーがあって初めて成立するうえ、頼まれたことを遂行しているのみで、研究・工夫が生まれる余地がない。「ユニコーンラボ」の本質は、工夫と研究を重ね、計画を立て、収入を増やす自発的な経営型であり、受け身のお手伝い制(労働型)おこづかいとは、まったく違う構造にあるとした。

勉強が得意でない子も、立派な大人になるためと勉強をやらされる現状において、「ユニコーンラボ」は、社会で活躍するための「勉強以外の選択肢」の発明だとし、実際の家族内経済活動の中、あらたな才能を見つけ成功体験として育てるだけでなく、実践していく中で、勉強を超えた学びが生まれ、活躍する子どもたちは増えるとの見解を示した。




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