2024.03.25

AnyMind Group、マレーシアのEC支援会社を子会社化 アジア全域でのEC支援機能を強化

AnyMind Group(エニーマインドグループ)は3月21日、マレーシアにてEC支援事業を展開するArche Digital Sdn. Bhd.(アーチェデジタル)の全株式を取得し、子会社化すると発表した。自社初のマレーシア企業のM&A、EC支援企業の子会社化により、アジア全域でのEC支援機能のさらなる強化を目指す。

AnyMind Groupは、2016年にシンガポールで創業し、アジアを中心に15カ国・地域に拠点を構えるテクノロジーカンパニー。「Make Every Business Borderless」をミッションに掲げ、ブランド構築、生産管理、メディア運営、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理をワンストップで支援している。グローバルに統一された各種プラットフォームと、各国に専門性の高いローカルチームを配置しており、ソフトフェアとオペレーションの双方から事業成長を支援するBPaaSモデルのソリューションを強みとしている。

このほど、マレーシアにてEC支援事業を展開するArche Digital社の発行するすべての株式を取得し、子会社化すると決定した。

Arche Digital社は、マレーシアでEC運営とマーケティングに関する業務を包括的に支援するECイネーブラーで、創業以来、グローバルスキンケアブランドや日用品ブランドを含むさまざまな企業のEC事業をサポートし、100万件以上の注文を獲得してきた。

「Worldwide Ecommerce Forecast Update 2023」によると、マレーシアのEC市場は、2027年には2022年の100億米ドルの約2倍の192億米ドルに成長すると予測されている。こうした状況を受けAnyMind Groupは、マレーシアのEC支援事業体制の強化を図るべく、Arche Digital社の子会社化の決定に至ったとしている。

2023年のインドネシアのDDI社に続き、2社目のECイネーブラーの買収となる。自社のEC関連のプラットフォームをはじめとするとテクノロジー技術や現地法人のグローバルネットワークと、Arche Digital社のマレーシアにおけるECオペレーションチームやクライアントネットワークをかけ合わせたBPaaSモデルのソリューションにより、国内外のブランドのマレーシアにおけるEC事業を力強くサポートできるとの考えを示した。

今回の取り組みについて、AnyMind Group 共同創業者兼代表取締役CEO 十河宏輔氏は、「当社は、注力事業における事業基盤や組織強化を目的に、過去8件M&Aを行っており、今回が9件目、マレーシアの企業としては初となります。M&Aを検討する際は、『事業を中長期で牽引できる経営陣の存在とカルチャーフィット』『既存事業とのシナジー』を精査しています。Arche Digital社は、マレーシアのEC領域に深い知見のある経営陣が揃っており、多くのブランド企業を支援した実績があります。当社とArche Digital社は、強いシナジーを生み出すことができると確信しています」と述べた。

Arche Digital Managing DirectorのSteven Tan氏は、「これまでの自社の歴史を大切にしながら、AnyMindと共に、新たな一歩を踏み出したいと考えています。共通のビジョンを持ち、成長、イノベーションそして成功をわかち合う旅に出る準備はできています」とコメントした。




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