2024.03.23

コスメロス商品を販売するECストア「.C」を開設 新しい循環サイクルを構築

ドットシーは3月15日、廃棄されてしまう化粧品(コスメロス)をお得に購入できる社会貢献型のECストア「.C(ドットシー)」を開設した。使用期限が近くなっているものや外箱に傷のある未使用の化粧品を中心に特別価格で提供し、売上金額の一部を社会貢献活動団体に寄付する。従来廃棄されていた化粧品から新しい価値を創造し、人々がワクワクする持続可能な循環マーケットを目指す。

ドットシーがこのほど開設した「.C(ドットシー)」は、「コスメロスに新しい循環サイクルを」をテーマに、従来廃棄されていた化粧品を特別価格で提供する社会貢献型のECストア。使用期限が近くなっているものや外箱に傷のある未使用の化粧品を中心に、季節/旧パッケージ品、返品商品、過剰在庫品などを取り扱う。

利用者に安心して購入もらうため、取り組みに賛同する協賛企業(化粧品メーカー)から直接仕入れを行い、正規品のみを販売する方針を採用。商品は、協賛企業(メーカー)側でコスメロスが発生したタイミングで随時仕入れを行い、売上の一部は社会貢献活動に取り組む複数団体に寄付する。

協賛企業(化粧品メーカー)は、廃棄予定の商品を協賛価格で提供することで、廃棄コストの削減、ブランディング向上、新規顧客の開拓などのメリットがある。一方、消費者は、商品をオフプライスで購入できるだけでなく、購入金額の一部が寄付されることで社会貢献にもつながる。

生産過程などで化粧品メーカーから出る化粧品の廃棄量は、国内上位5社だけで年間約2万トンもある。店頭や小売での在庫やテスターも合わせるとさらに膨れ上がり、膨大な量のコスメが毎年廃棄されていると想定されている。

アパレルと同様に化粧品も流行のサイクルが早い、季節商品や限定品は売り切れを恐れて多く発注されることがあるといった理由から、需要を超えた商品が廃棄されることになる。こうしたコスメロスはどの化粧品メーカーも直面している課題であり、日本全体の社会課題として捉えられているとし、この問題を解決する1歩として、「.C」の開設に至ったとしている。



「.C」の提供開始にあたり、ドットシー 代表取締役 渡部英恵氏は、「これまで化粧品専門商社や化粧品メーカーなど化粧品業界でキャリアを歩んできたなかで、どの職場でも余剰に抱えてしまった在庫商品やパッケージ不良などの理由で販売できなくなってしまった返品商品に頭を悩ませていました。思い入れのある化粧品(ブランド)が最終的に廃棄処分されてしまうところを何度も目の当たりにし、『もったいない!私がどうにかしなければ!』という強い想いから、ドットシーの創業を決意しました」と話す。



「化粧品は、外見はもちろん、その人の内面までキレイにする力があると信じています。人生をより一層ワクワクさせてくれる化粧品は、全ての人にとってなくてはならないアイテムです。昨今、さまざまな社会課題や環境問題への関心が高まっているなかで、これからは作り手である化粧品メーカーから小売店、そして利用者まで、化粧品産業のステークホルダーが一丸となって環境問題や社会課題に取り組むことが求められているのではないかと考えています。ドットシーは、コスメロスから新しい価値を創造し、みんながワクワクする持続可能な循環マーケットを目指して邁進していきます」とコメントした。






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