バニッシュ・スタンダードが提供するスタッフDXツール「STAFF START(スタッフスタート)」は、販売スタッフによるコンテンツ投稿を普及させたサービスだ。新機能やAI活用により、導入のしやすさや運用のしやすさを高めており、より幅広い業種・事業規模の事業者が導入できるサービスに進化している。
今年7月には、「コーディネート投稿」機能をリニューアルし、「SNAP PLAY(スナッププレイ)」機能の提供を開始した。アパレル向けのイメージが強い「コーディネート投稿」という名称を変更するとともに、動画投稿もできる機能にバージョンアップした。
スタッフコンテンツにおいては写真よりも動画の投稿の方が、転換率(CVR)が約2倍高いという結果も出ているという。
さらに今年9月には、JavaScript(ジャバスクリプト)のタグを埋め込むだけで、「SNAP PLAY」などのコンテンツをサイトに表示できるようにした。
以前は「STAFF START」を実装するためには、カスタマイズ性の高いAPI連携方式に対応する必要があった。その方式だと実装まで約3カ月、約300万円のコストがかかっていたという。新たな導入方法であれば、最短1日で、費用は0円で実装できるようになった。
「大手アパレル企業さまから導入が進んだ『STAFF START』は、中小アパレル企業さまや、アパレルでもスポーツやアウトドア関連に広がり、今ではコスメや家電、雑貨、食品、サービス業など幅広いジャンルで導入されている」(小野里寧晃代表)と話す。
AI機能の第1弾を発表
11月30日には、AIが投稿文の下書きを自動で生成する「コメント下書き作成機能」の提供を順次開始した。スタッフの投稿にかかる時間を短縮し、成果の最大化を目指す機能だ。
▲「コメント下書き作成機能」の利用イメージ「今年10月に言語処理学会最優秀論文賞などの受賞歴がある西川仁がデータ・AI分野の開発責任者に就任した。今回の新機能は西川が手がける『AIアシスト機能』の第1弾だ。販売スタッフの皆さんの労力を減らし、PDCAを早く回していただくためのアシスト機能を今後もリリースしていく予定だ」(同)と話す。
今年9月には、第3回目となる令和のカリスマ店員を決める接客コンテスト「STAFF OF THE YEAR(スタッフ・オブ・ザ・イヤー)」を開催した。回を重ねるごとに規模が大きくなっており、今回も盛況のうちにイベントを終えた。
コンテストで販売スタッフのオンラインを駆使した接客のモチベーションを高めるだけではなく、受賞者を始めとした販売スタッフがより注目を集められるような取り組みを検討しているという。