2023.12.16

KIDS SNACK LAB、「栄養豊富な菓子」で差別化 今後は体験型店舗や海外進出も

古谷聖CEO

菓子のD2Cブランドを展開するKIDS SNACK LAB(キッズスナックラボ)がEC事業を本格化している。11月より、乳酸菌やDHAを配合した「スナック菓子」や、食物繊維と8種類のビタミンを配合した「グミ」の販売を開始した。手軽に栄養を摂取できる点を強みに、新規顧客の獲得に努める。

同社のコンセプトは、「子どもが美味しく食べることができ、両親にとっても優しい商品を提供すること」。子どもが好きな食べ物はスナックやチョコ、ジュースなど。スナックなどは食品添加物が配合されていたり、脂肪分が多いケースがある。子どもの健康にとって良い野菜や果物、魚などは、子どもが好んで食べない傾向にある。

同社の商品は、菓子でありながら、良質なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを配合している。


▲「スナック」と「グミ」の販売を開始

「商品開発の際には、子どもたちに試食してもらった。実際に当社の狙いと子どもたちが欲しているものに齟齬(そご)がないことを目指した。『バニラの味がする』『本物のオレンジが入っているかのようにジューシー』などの声をもらい、間違った商品開発はしていないと自信につながった」(古谷聖CEO)と説明する。

他社との差別化について、「豊富な栄養を摂れる点で違いを出す。純粋な菓子ではなく、食事に変わる栄養素を含んでいることが差別化になる」(同)と話す。

自社ECサイト以外にも、12月からはそごう・西武が運営するOMO店舗「CHOOSE BASE SHIBUYA(チューズベースシブヤ)」での販売も開始した。ECサイトのウェブマーケティングも強化している。オンラインとオフラインの二軸で販売に注力する考えだ。

「将来的にはキッチン兼ラボの常設店舗を設立し、『見て、買って、知って楽しい』と思ってもらえる体験型店舗を作りたい。スーパーやコンビニなどへの卸、シンガポールや米国、香港など、海外でのサービス提供や、現地での製造設備も構築していく。海外の子どもにも健康で美味しい菓子を届けていきたい」(同)と話す。




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