Sprocket（スプロケット）はこのほど、事業領域を拡大した。従来のウェブ接客を主軸とした支援内容から、より広いCX（顧客体験）向上を図る内容にまで拡大した。導入企業の全面的な課題を解決できるようにする。
同社はウェブ接客を主軸としたサービスを提供し、これまではCRO（コンバージョン率最適化）向上支援に注力してきた。
コンサルタントが導入企業の現状分析から施策運用、レポーティングまで支援してきた。これまで施策運用段階において、7万回以上のA/Bテストを実施し、成果につなげるための知見を蓄積している。
昨今、導入企業からの要望は、購入率向上だけに留まらないという。導入企業はより幅広いサポートを求めていて長期的に顧客と良い関係性を築いていきたいと考えている。
深田浩嗣代表は、「『Sprocket』のツール単体でも、ここ2~3年やってきたことの知見がたまってきており、自信がついてきた。さまざまな調査を実施することで、購入率向上や数字が転換するツールは何かが分かるようになっている。購入率だけではなく、ロイヤル顧客への育成など、もっと大きな視点で企業の課題を解決できると思った」と話す。
今回の事業拡大は、「今までやってきた努力が、CX向上につながるところまで進化したということ。ある意味、決意表明だ」（同）と言う。
その中でもCX改善につながるサービスの強化として、①行動データの取得と分析機能の強化 ②オフラインデータを交えたデータ連携機能の強化 ③AIを活用した分析精度の向上 ④セグメントごとに成功確率の高い施策提案が行えるフレームワークの開発⑤データの収集、加工、分析や施策立案までのフローの自動化――などに取り組んでいく。
CX改善の好循環から成果が創出され続ける状態を、同社では「グッドスパイラル」と名付け、「これからもCX改善とグッドスパイラル創出に向けたサービス強化に努めていく」（同）と決意を明らかにした。
