2023.11.15

Earth hacks、大阪府と脱炭素推進の事業連携協定を締結 CO2e排出削減率を示した「デカボスコア」導入

Earth hacksは11月10日、大阪府と脱炭素推進のための事業連携協定を締結した。本協定は、脱炭素化に向けた消費行動促進を目的としており、Earth hacksが提供するCO2e排出削減率を示したマーク「デカボスコア」を大阪府内産の農畜林水産物「大阪産(もん)」20商品以上で導入するほか、脱炭素に関する取り組みをZ世代と共創するイベント「デカボチャレンジ」の大阪開催、生活におけるCFPに着目した教育プログラムの共同実施などを予定している。

Earth hacksは、Z世代をはじめとする脱炭素に関心がある人はもちろん、まだよく知らないという人にも脱炭素に向けた活動を身近に感じてもらえるよう、自分の生活にも取り入れたいと思えるライフスタイルやエシカルな商品の情報を提供したり、生活者の声をもとに脱炭素関連商品・サービスや事業の開発を目指す共創型のプラットフォーム「Earth hacks」を運営。CO2eを従来の製品と比較し、削減率(%)を表示するというユニークなアプローチ「デカボスコア」を企業や団体に提供している。

「Earth hacks」サイト内では「デカボスコア」とともに環境価値の高い商品を紹介するなど、企業主体ではなく、生活者が楽しみながら脱炭素に貢献できる仕組みを提供。実際のビジネス課題を通じて社会課題の解決を考え、企業と学生が共創するビジネスコンテストプログラム「デカボチャレンジ」も実施し、企業とZ世代の脱炭素社会に資するビジネス共創を促進する取り組みも行っている他、行政・地方自治体に向けソリューションとして「Earth hacks for Local」の提供も開始している。

このほど、大阪府と脱炭素推進のための事業連携協定を締結した。大阪府は、「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」の実現のために、2025年開催の大阪・関西万博を契機とし、カーボンフットプリント(CFP)表示を商品選択の指標の1つとする消費行動の拡大に取り組んでいる。

本協定は、脱炭素化に向けた消費行動促進を目的としており、大阪府域で栽培・生産される農産物、畜産物、林産物、水産物である「大阪産(もん)」への「デカボスコア」の導入を進める活動に加え、共催イベントの実施や各々が持つ広報媒体を通じたCFP関連情報の相互発信、府内事業者等におけるCFP算定・表示の支援、府が実施する施策・イベント等でのCFP啓発において連携する。

CFP関連情報の相互発信では、脱炭素に関する取り組みをZ世代と共創するイベント「デカボチャレンジ」の大阪開催、府SNSやメルマガ、「デカボメディア」での相互発信を実施する。府内事業者等におけるCFP算定・表示の支援では、府内CFP算定事業者の「Earth hacks Mall」出品支援も行う。

府が実施する施策・イベント等でのCFP啓発では、「大阪産(もん)」関連イベントでの「Earth hacks」出展、生活におけるCO2に着目した教育プログラムの共同実施、CFPの普及に向けた調査研究・ノウハウ共などを行っていく予定。すでに「大阪産(もん)」20商品以上で「デカボスコア」の導入が決定している。



事業連携協定の締結式典では、特別ゲストとして元プロ野球選手の糸井嘉男氏が登場し、「デカボスコア」を導入したい商品として「お肉」を挙げ、大阪府の脱炭素推進について、「大阪産(もん)がデカボスコアによってどんどん盛り上がっていってほしい」と期待感を語った。

今回の取り組みにあたり、大阪府環境農林水産部 部長 原田行司氏は、「大阪府では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2025年大阪・関西万博も契機とし、府民、事業者、行政等が一丸となった取り組みを進めています。その1つとして、府民に環境に配慮した消費行動をとっていただけるよう、昨年度から、『大阪産(もん)』の農産物に、生産や輸送に伴うCO2排出量を可視化するカーボンフットプリントを表示する実証などを行っています。このたび、Earth hacksと連携し、カーボンフットプリントを活用した『デカボスコア』と呼ばれるCO2削減率を可視化した指標を用いて、生活者の脱炭素行動の促進に取り組むことになりました。この『デカボスコアを』通じ、脱炭素社会の実現に向けた取組みが一層加速していくことを期待しています」と述べた。

Earth hacks 代表取締役社長 関根澄人氏は、「Earth hacksは、生活者1人ひとりの主体的なアクションによって、脱炭素社会を推進していくための生活者共創型プラットフォームとして、『デカボスコア』の提供を含めさまざまなサービスを展開しております。今回の大阪府様とのお取り組みでは『デカボスコア』を通して『大阪産(もん)』の環境価値の見える化をするなど多方面から大阪府の魅力を広げていく活動に貢献してまいります」とコメントした。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事