2023.11.05

「NEWYORKER」のダイドーフォワード、ECとアプリを刷新 パーソナライズした情報提供でOMO推進

ニューヨーカーDiv マーケティング戦略部 部長 横田浩之氏

ダイドーフォワードは、ファッションブランド「NEWYORKER(ニューヨーカー)」を中心に8つのブランドを運営している。ブランドのコンセプトや接客の強みを生かせるよう、自社ECサイトと公式アプリをリニューアルし、OMO施策に注力している。長年のリピーターも多く、事業は好調だ。

全ブランドを販売する自社ECサイト「NY.ONLINE(エヌワイオンライン)」の現在の会員数は、約21万人いる。購入者の約85%がリピーターだという。

全体感として、「ECサイトの売り上げは、アフターコロナの影響で横ばいだが、店舗が好調で、今年4~9月の全体売上高は計画を上回った」(ニューヨーカーDiv マーケティング戦略部 部長 横田浩之氏)と話す。

今後はアイテムのデザインや品質の良さと、店舗スタッフの接客やコーディネート提案の2つの強みを生かし、OMO施策をさらに推進するという。

同社は10月11日、「NEWYORKER公式アプリ」をアップデートし、店舗とECサイトの会員IDを連携した。


▲NEWYORKER公式アプリ画面

「アプリの特長は、常にログイン状態にできること。お気に入りのコーディネート、スタッフ、店舗を登録してもらうことで、プッシュ通知などでパーソナライズしたアプローチができる」(同)と狙いを説明する。

今年9月に提供を開始した、EC会員限定の「来店予約サービス」と合わせて、実店舗とECサイトの連携を強化する。「来店予約サービス」は、来店の日時を指定し、店舗スタッフにコーディネート提案などを受ける「接客予約」と、気になる商品を店舗に取り寄せて試着する「試着予約」の利用が可能だ。

「商品の特性上、接客やフィッティングが重要だ。ECサイトの品ぞろえと、店舗ならではのサービスを両立し、機会損失を防ぐ」(同)と話す。

同社は、店舗スタッフがコーディネートや商品レビューなどをECサイト上に投稿するサービス「スタッフスタート」を活用している。

「気に入ったものを長く着てもらえるよう、スタッフ一人一人が『装いのコンシェルジュ』として活躍する」(同)と話す。

EC売上高の約70%は同サービスを経由したものだという。

「最近は、店舗やECサイトにおける機能やサービスが整ってきた。これからもファンに向き合い、信頼と安心のあるブランドとして成長を続ける」(同)と話す。





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