家電のECサイト「ECカレント」を運営するストリームが、家電のプライベートブランド（PB＝自主企画商品）「enas（イーネーズ）」の取り組みを加速させている。「ECカレント」での知見を生かし、市場にない商品を開発・販売している。「ECカレント」、レンタルサービス「Rentoco（レントコ）」、「enas」の3本柱で、会社の成長を図っていく。
「enas」は2020年に第1弾として、ブルートゥース付きのCDプレーヤーを発売したが、その後、新商品の開発を休止していた。
「コロナの影響で中国での商品生産ができなくなった。だが、現在はコロナの規制も弱まり、中国で商品を生産できるようになった」（右田哲也取締役）と振り返る。
「enas」の強みは商品力だ。約20年以上に渡り、「ECカレント」にて、家電の仕入れ・販売業を行ってきたことから、消費者が求めるもの、市場にはない商品の存在を把握している。「enas」では、今まで市場にはなかったが、あったら便利な消費者のかゆいところに手が届く商品を開発している。
「コンセプトは必要な機能を絞り込み、さらに『あったらいいね！』と思える便利機能をプラスしていること。洗練されたデザインで新しい価値を提案する商品の提供を目指す」（広報）と話す。
▲「ウェット＆ドライ スマートクリーナー」10月に入り、ドライヤー「Caviar Dryer（キャビアドライヤー）」、除湿機「すみっこドライ」、掃除機「ウェット＆ドライ スマートクリーナー」の販売も開始した。ドライヤーも一般的なドライヤーと異なり、空気放出口に「キャビア」のエキスの有効成分が入った専用ピースを取り付けて使用する。
▲「すみっこドライ」「キャビアは保湿効果や抗酸化作用を持つ各種ビタミンや、髪の紫外線ダメージを回復する各種アミノ酸などを含んでいる。ドライヤー本体からのマイナスイオンと大風量によりキャビアエキスの有効成分を効果的に髪へ届ける」（右田取締役）と話す。
▲「Caviar Dryer」「ウェット&ドライ スマートクリーナー」も、一台でゴミの吸引と水拭きを同時に行う。これから寒くなる季節において、フローリングを掃除する家庭には最適な商品だという。
「業務用だと水とゴミを同時に吸う商品はあるが、個人向けで水とゴミを同時に吸い、かつ拭き掃除ができる商品はなかった」（右田取締役）と話す。
現在、「ECカレント」の商品ページでは、早く購入するほどお得なクーポンを配布している。商品の使い方を伝えるための動画も配信し、購入促進を図っている。
今後は「enas」のオフライン進出も考えているという。消費者に手に取ってもらいやすい場所で、実際に商品を体験してもらい、購入につなげていきたい考えだ。
