2023.10.19

「全国ECサミット2023」、第10回を大阪で開催 3団体の推薦講師がノウハウ解説

イーコマース事業協会(EBS)と一般財団法人日本電子商取引事業振興財団(J―FEC)、東海イービジネス研究会(TEK)の3団体は10月14日、「全国ECサミット2023」を大阪で開催した。
 
TEKが推薦した恵み茶屋の池田卓也代表、EBSが推薦したHEAVEN Japan(ヘブンジャパン)の松田崇代表、JーFECが推薦したSunnyrex(サニーレックス)の常務取締役 本田裕二氏が講演した。EC事業で売り上げを伸ばすノウハウなどを紹介した。


方程式でヒット率の高い商品開発を実現


恵み茶屋の池田代表は、「ヒット率の高い商品開発」について解説した。継続的にヒットする商品を開発するために、独自考案した方程式があるという。


▲恵み茶屋 池田卓也代表

同社の方程式は、分母に「値段」を置き、分子に「味」「希少性」「内容量」「見栄え」を数値化して合算した値を入れる。分母を減らし、分子の数値を上げていくことが商品力を高める方法だと紹介した。
 
「商品力を高めるためには、味、希少性、量、見栄えの改善が重要だと思う。この四つのパラメータを向上させることで商品力が上がる。ターゲットを明確にし、継続的にヒットする商品を開発している」(池田代表)と話す。


チャネルの垣根を超えたサービス展開

 
HEAVEN Japanの松田代表は、「新時代の自社OMO戦略」について紹介した。同社は電話やメール、LINE、Zoomなどを駆使し、オンラインでの試着サービスを強化している。


▲HEAVEN Japanの松田崇代表
 
東京、大阪、愛知にサロンを構えており、体に合う下着をプロのフィッターが提案している。オンラインとリアルで試着体験を提供し、チャネルの垣根がないサービスを大切にしている。
 
「例えば東京のサロンで試着体験をし、購入してくださった方でも、ECに情報は残るため、次回以降はオンラインでもスムーズに購入できる。お客さまが購入したいときに購入しやすい状況を整え、顧客満足度を向上していきたい」(松田代表)としている。


型番品は大手と競争せず

 
Sunnyrexの本田常務は、「イーコマースにてスタートダッシュで結果を出す勝利の方程式」について自社の取り組みを紹介した。メーカーの型番品を取り扱う企業として、大手企業との競争を避け、小さいカテゴリーで1位を獲得することが得策だという。


▲Sunnyrexの本田裕二常務取締役
 
プラットフォームを変更したり、アレンジ力を磨く必要はなく、ニッチな市場で1位を獲得することが重要だとしている。大手企業が狙わないが、それなりのニーズがあるキーワードでSEO対策に取り組み、検索順位でトップを目指すべきだという。
 
「メーカー型番品を取り扱っているため、差別化を図ることは難しい。自分が弱者であるという立場を認識し、そこでどう戦うかが鍵だ。特定のキーワードで検索上位を埋め尽くすことが有効だと思っている」(本田常務)と話した。





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