2023.10.13

富澤商店、本社と倉庫を「京王多摩境駅前ビル」へ移転 オフィス・物流拠点を集約、事業変革実施へ

京王多摩境駅前ビルの外観

日本最大級の製菓・製パン材料、器具専門店の富澤商店はこのほど、事業拡大に伴い、本社機能、および倉庫・物流機能を2024年1月1日付けで「京王多摩境駅前ビル」へ移転すると発表した。これに伴い新たに3つの事業変革を行い、よりよいサービスの提供を目指す。

富澤商店は、実店舗販売とEC、卸販売を通じ、パンや菓子の材料をはじめ、器具・道具やラッピング資材、スパイス、和菓子材料、洋食材、和食材、豆、中華、エスニックにいたるまでの幅広いカテゴリーの9000以上の豊富なアイテムを提供する製菓・製パン材料、器具専門店。

着実な事業規模の拡大に伴いオフィス拡張の必要性が生じたことから、本社機能と倉庫・物流機能を、京王相模原線多摩境駅前に2023年冬に開業予定の複合施設「京王多摩境駅前ビル」に2024年1月1日付けで移転する。本社機能および、これまで関東近郊に点在していた倉庫・物流拠点を1カ所に集約し、全社員の強みを結集して事業成長をさらに加速させ、多様化する顧客ニーズに対応可能な環境を整える。

移転先の「京王多摩境駅前ビル」は、京王相模原線多摩境駅から約40mの位置と駅から至近に開業地上5階建の新複合施設。2~4階が富澤商店の倉庫・物流センター、5階が富澤商店本社オフィスとなる。2階~4階の倉する庫・物流センターは、現在の規模の約2.5倍に拡張し、配送機能の増強を見込む。5階の新本社オフィスに関しては、床面積を現本社オフィスの約4倍に増床し、部門を超えたコミュニケーションの促進や快適な職場環境の整備を通じて業務効率の向上を目指す。



さらに本移転に伴い、レシピ動画をはじめとしたコンテンツの制作規模拡大、物流のDX化、全カテゴリの品揃えを実現の3つの事業変革を実施する。コンテンツの制作規模拡大においては、新本社オフィス内に撮影専用のキッチンスタジオを設立。レシピや動画等のコンテンツ制作数を従来の10倍に拡大する。これにより顧客満足度の高いコンテンツの配信数と配信スピードの実現を目指す。

物流のDX化においては、2階~4階の倉庫・物流センターに新たに開発した富澤商店独自の販売管理システムを導入し、配送スピードの向上と欠品の減少を実現する。物流業界における「2024年問題」に関連するコスト増加を想定し、より迅速かつ効率的な出荷作業を行えるよう、デジタル技術を活用して従業員1人ひとりの生産性や働きの質の向上を図る。

全カテゴリの品揃えの実現においては、倉庫・物流機能を従来の約2.5倍に拡張し、自社の弱みであった包材・ラッピングカテゴリの品揃えを大幅に増強。製菓・製パンに必要なあらゆる商品を取り揃え、顧客が一貫して必要なアイテムを購入できるサービスを提供する。

さらに現在、京王電鉄株式会社と連携し、物流事業における協力強化を進めているとし、「京王多摩境駅前ビル」への移転を機に倉庫内業務、および拠点間配送業務の一部を東京都多摩市に本社を置く京王運輸に委託。自社の物流業務をサポートしてもらう予定としている。

富澤商店は今回の移転により、自社の企業理念である “料理を作る楽しさを世界へ”を実現するための環境をより一層整え、顧客に対するサービス向上に尽力するとともに、自社で働くすべての従業員に向けても効率的に働ける環境づくりを行い、さらなる成長・発展に向けて邁進していく考えを示した。




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