LMIグループはこのほど、SUPER STUDIO社が提供する初のリアル店舗「THE [ ] STORE（ザ・ストア）」において、店舗内装やAIカメラでの実店舗の人流・行動データの取得などを支援した。オンラインとオフラインの垣根を超えた店舗開発のトータルソリューションを提供し、ECブランドの実店舗進出を支援する。
LMIグループは、異なる強みを持つ各領域におけるプロフェッショナルが集まり、手を組むことによって生み出される新たなシナジーをもとに、それぞれの市場や産業全体の成長を目指すイノベーター集団。これまで蓄積してきたリテール業界における知見と、AIカメラで取得したデータを活用した空間設計や実装といった「リアル空間」におけるノウハウを活かし、空間設計、AIカメラによるデータ収集まで、オンラインとオフラインの垣根を超えた店舗設計を支援している。
このほど、SUPER STUDIO社が提供するリアル店舗「THE [ ] STORE」において、店舗内装からAIカメラでの実店舗の人流・行動データの取得までをワンストップでサポートした。
2023年7月15日に「RAYARD MIYASHITA PARK」にオープンした「THE [ ] STORE」は、“いくたび新しいブランドに出会える”をコンセプトに掲げ、出店するECブランドが週単位で入れ替わるリアル店舗。SUPER STUDIOと三井不動産が、リアルとデジタルのアセットをかけ合わせ、ECブランドのビジネス成長を支援するOMOソリューションを提供する初のリアル店舗となる。
今回LMIグループは、「THE [ ] STORE」の店舗内装と、AIカメラを用いた顧客データの取得を支援した。店舗内装は、ECブランドが週単位で入れ替わることを考慮し、様々なブランドが活用する空間として、ニュートラルで洗練された空間デザインを目指した。店内に配置した什器は、組み合わせによって複数のレイアウトパターンが可能な可変性の高いものを提案。サイネージやタブレット、AIカメラなどのデジタルデバイスが違和感なく共存しながら、“新しいブランドとの出会い”を醸成する。
店舗内には、ブランドの世界観を表現した映像を展開できる2つの大型サイネージを設置。サイネージの視認数を計測することで、広告クリエイティブの評価も可能とした。さらに店舗外壁をガラス張りにすることで、通行人の入店を促す仕かけを作った。
AIカメラを用いて店舗前通行量や入店数、店舗利用者のエリア別の人流を計測。そのトラフィックデータをもとに、購入に至るまでの顧客の行動などを分析することもできる。これまでリアル店舗の出店経験がなく、参考にすべきナレッジやデータがないECブランドでもデータを取得でき、適切なKPI設定を可能とした。
今後は、LMIグループが蓄積してきたデータ活用のノウハウを用いて、テナントオーナーに向けたLTV（顧客生涯価値）やCVR（コンバージョン率）に寄与するデータの提供など、新たなマネタイズポイントの創出を目指していくとしている。
今回の取り組みにあたり、SUPER STUDIO 執行役員 大谷元輝氏は、「今回の「THE [ ] STORE」は、今後の当社の事業成長において重要な取り組みのひとつです。「THE [ ] STORE」の“いくたび新しいブランドに出会える”のコンセプトを実現すべく、どのようなブランドにも馴染むシンプルな内装デザインに仕上げていただき、非常に満足しております。また、デジタルサイネージや可動式設備を最大限活用し、入居時のコストとブランドの世界観の具現化のバランスを絶妙にお取りいただいた今回のご提案には感動しました。この取り組みがオフラインとオンラインの本質的な融合に繋がり、ブランドとお客様双方にとって価値あるものとなるよう、当社も尽力してまいります」とコメントした。
LMIグループ 商空間事業部 事業本部長 奈良道宣氏は、「“いくたび新しいブランドに出会える“というストアコンセプトの下、出店ブランドが独自の世界観を展開しやすいニュートラルな空間デザインや、リアル空間の価値を最大化するための設計デザイン（AIカメラによる人流計測・検証型可動式什器など）、および実装を担わせて頂きました。今後は、当社のリアル店舗における長年の知見と、SUPER STUDIOが提供するECプラットフォームを活用したリアルとデジタルの垣根を超えたLTVや、時間帯による店舗前通行量の変化など店舗KPIの設計に役立つ示唆をブランドに還元できる仕組みを模索し、より価値の高い空間づくり、並びにデータを活用した新しいマネタイズポイントの創出など、リアルの世界におけるデータ活用に向けた取り組みを支援してまいります」と述べた。
▲LMIグループ 商空間事業部 事業本部長 奈良道宣氏LMIグループは今後も、リテール業界全体の顧客に対して、リアル店舗から得た貴重な無形資産“リアルワールドデータ”を活用し、オンラインとオフラインの垣根を超えた店舗開発のトータルソリューションを提供することで、新たなリテール体験価値の創出を支援していく考えを示した。
