世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay（イーベイ）」への出店を通じ、日本セラーの越境ECを支援するイーベイ・ジャパンは7月28日、2023年第2四半期（4～6月）の期間に、日本セラーから出品されたアイテムの販売動向をランキング形式で発表した。インバウンド需要の回復により販売トレンドにも変化が見られ、ファッションカテゴリーの成長が鈍化。一方で、スポーツやレジャー用品カテゴリーが上昇したほか、トレーディングカードも大きく成長した。
イーベイ・ジャパンは、「eBay」における日本からの越境EC取引に関するデータを「越境ECランキング 2023年第2四半期」として公開した。
カテゴリーランキングの「取引額TOP10」は、1位が「レディース アパレル＆バッグ、ブランド小物」、2位が「時計・パーツ＆アクセサリー」、3位が「アニメアート＆キャラクターグッズ」だった。
取引額TOP10にランクインした顔ぶれは前期と全くながら、ポケモンカード新作発売の影響もあり注目を集めたトレーディングカードが、前期の6位から3位に大きく躍進。前期まで5期連続で続いていた「女性向けブランド品」「腕時計・アクセサリー」「アニメグッズ」の定番TOP3の牙城を崩す結果となった。
5月に日本の新型コロナウイルス感染対策の制限が解除されたことで海外旅行者が増え、インバウンド需要が回復したことから、今期の「eBay」の販売トレンドにも変化が見られた。ファッションカテゴリーはインバウンド需要の影響により前年から見せていた大きな成長は鈍化したが、高額商品の販売は引き続き順調に推移している。ポケモンカードをはじめとしたトレーディングカードは、新製品発売などで注目を集めたこともあり、2021年以来の大きな成長を見せた。スポーツ用品、レジャー用品など夏の需要に先だったカテゴリーも大きく上昇した。
日本車人気の高まりで昨年から3期連続で成長率TOP3入りの成長を続けている「自動車パーツ」やレトロゲームの人気による「ビデオゲーム機本体」の売上も引き続き伸びているほか、前年から急成長していたデジタルカメラやスニーカーも市場が順調に推移しており、新たな人気カテゴリーの定番となりそうだとしている。
取引額トップ10の内、前年同期比で大きく成長したカテゴリーとなる成長率トップ3は、取引額ランキングで3位に入った「トレーディングカード」が+53％と、2021年に市場が急拡大して以来の大きな伸びを見せ1位となった。
【成長率TOP3（前年同期比）】 
2位には+47％の自動車パーツがランクインした。2022年第4四半期から3期連続で成長率TOP3入りを果たしており、右肩上がりの成長を見せている。3位の「ビデオゲーム」は、レトロゲームが注目されていることで中古品を中心に売上を伸ばした。
2023年第2四半期に日本から売れ筋となった、または注目された商品について、イーベイ・ジャパンの各カテゴリー担当者が「カテゴリー別売れ筋・注目商品トップ3」としてピックアップした。
