2023.07.14

ecbeing、ChatGPT組み込んだAIチャットボット「AIデジタルスタッフ」提供 月額1万円から利用可能

ecbeing(イーシービーイング)は7月11日、ChatGPTを組み込んだチャットボットシステム「AIデジタルスタッフ」をリリースした。ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」以外のユーザーも月額1万円から利用できる。

ECサイト構築プラットフォーム「ecbeing」を展開するecbeingは、AIチャットボット「AIデジタルスタッフ」をリリースした。Microsoftの「Azure OpenAI Service」を活用し、強力な自然言語処理モデルChatGPTを基にしたチャットボットシステムで、ユーザーの質問や問い合わせに対して高度な情報検索機能で回答を自動生成する。

ChatGPTを利用しているため、従来のチャットボットやAIチャットと異なり、数多くのデータを活用し、人間のように自然な対話を行うことができる。サービス導入前に機械学習に必要な情報収集が不要で、すぐに運用が可能という特徴も備える。導入に関しても、タグをサイトに設置するとサービスを利用でき、「ecbeing」以外のユーザーでも月額1万円から利用できる。

「AIデジタルスタッフ」が導入されたサイトでは、ユーザーがメッセージ入力エリアに質問したい内容を入力し、送信すると、“文章化された回答”と“関連したページのURL”が自動で表示される。これによりユーザーは知りたい情報をすぐに知ることができる。商品に対する質問はもちろん、「配送方法」や「支払方法」「ログイン方法」「会社概要」「店舗」などの一般的な質問や、サイトに存在するコンテンツの検索に対してもおおむね問題なく回答が可能。また、いたずら質問への対応も行うことが可能だ。



これによりサイト運営側は、今まで窓口担当者が対応していた業務を「AIデジタルスタッフ」で自動対応することで、顧客満足度向上と業務工数軽減を実現できるとしている。



日本マイクロソフトの業務執行役員 パートナー事業本部 パートナー技術統括本部 統括本部長 伊藤信博氏は、ecbeingの「AIデジタルスタッフ」提供開始を心から歓迎するとし、「ecbeing様は、2019年からサービス提供基盤に『Azure』を標準採用いただき、数多くのお客様のECサイト構築、運用を実現いただいております。この度の『Azure OpenAI Service』を活用した『AIデジタルスタッフ』は、より高度な自然言語処理や複雑な問合わせ対応が可能になり、ECサイトにお越しいただいたお客様へ顧客体験の向上や満足度向上を実現でき、ECサイトの購買がより一層加速化されることを期待しております。今後も日本マイクロソフトは、ecbeing様との強力な連携を通じて、お客さまのデジタルトランスフォーメーションの推進に貢献してまいります」とコメントした。

ecbeingは、ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れ改善を図り、より使いやすく優れた「AIデジタルスタッフ」の開発に努めていく考えを示した。また、今後は、問い合わせ機能の延長線上の機能だけではなく、OpenAIの強みである対話型を活用し、「質問データの分析と精度の向上」「質問に対する回答だけでなく、複数の選択肢用意やカート投入・購入導線の提示」「ユーザー1人ひとりにパーソナライズされたおすすめ商品の提示」といったEコマースだけに留まらないAIの活用を機能として提供することで、ユーザーに適切な商品やコンテンツ・情報を提案できる“オンライン上の接客スタッフ”を目指すとしている。




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