2023.07.14

ライナフ、「スマート置き配」が国交省のモデル事業に採択 EC運営会社・運送会社の募集開始

ライナフの「スマート置き配」が国土交通省の事業に採択

AI、IoTで不動産のデジタルリノベーションを実現するライナフはこのほど、提供する「スマート置き配」が、国土交通省の「不動産IDを活用したモデル事業」に採択されたと発表した。オートロック付きマンション内での置き配を可能にし、再配達削減による配送の効率化に寄与することで、配送会社にとっても、荷物の受け取り手にとってもストレスのない社会の実現を目指す。これに伴い、ライナフのパートナーとして「スマート置き配」を活用するEC運営会社、運送会社の募集を開始した。

ライナフは、AIとIoTの最新技術を活用した不動産管理ソリューション「ライナフスマートサービス」を展開。2021年3月には、オーナー・管理会社に向け、「置き配」の普及と導入を支援する「スマート置き配」の提供を開始した。大手不動産企業への導入実績も多数あり、不動産の“デジタルリノベーション” を推し進めている。

このほど、ライナフの「スマート置き配」が国土交通省の「不動産IDを活用したモデル事業」に採択された。「スマート置き配」は、オートロック付きマンションに、エントランス用のスマートロック「NinjaEntrance(ニンジャエントランス)」を設置し、配送員がエントランス解錠権限を持つ専用物流アプリを利用することで、エントランスを解錠する仕組みを採用している。

国土交通省の「不動産IDを活用したモデル事業」においては、「不動産ID」を情報連携のキーとして、物流アプリとライナフのスマートロックを連携させ、オートロックエントランスを解錠。部屋前へ荷物を届ける。表記ゆれのある「住所」に「不動産ID」を用いることで、地番に複数の建物があっても不動産を特定することができる。「不動産ID」で物流アプリが持つ配送先の建物データと、ライナフの「スマートロック」設置先の不動産データを正しくマッチングさせることで、正確なシステム連動を実現する。

この取り組みの加速を目指しライナフは、パートナーとして「スマート置き配」を活用してくれるEC運営会社、運送会社の募集を開始した。オートロックエントランスを解錠できる物流アプリを1年間無償提供する。

ライナフとパートナー契約することで、これまで「置き配」ができなかったオートロック付きマンションにおいて、部屋前への置き配が可能になる。物流アプリでは、指定された配送員のみしかエントランス解錠権限が付与されず、各配送員の解錠履歴が取得できるため、マンションのセキュリティを損なうことなく利用できる。

これによりEC運営会社は、ネットショップ利用者にとってのポイントとなっている「品揃え」「安さ」「配送スピード/受け取りやすさ」の受け取りやすさの観点において、利便性の向上を図ることができる。不在時の受け取りや、重い荷物の部屋前受け取りができ、宅配ボックス満杯問題の解決策にもなり得るため、ECサイト利用の満足度アップにつながり、新たなEC利用属性にもアプローチが見込める。



一方、運送会社は「スマート置き配」より、入居者が在宅でないと置き配できない、宅配ボックスが満杯で配送できないなどのオートロック付きマンションにおける課題を解決でき、再配達を削減できる。また、EC利用者が在宅している場合でも、呼び出す必要がないため配送効率化につながる。

「不動産ID」と「スマート置き配」をかけ合わせ、配送事業者にとって「よりスムーズで」、エンドユーザーにとって「より便利な」社会の実現を呼びかけた。




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