「ゴッドハンド」が目玉機能
――「魂」の主要な機能は?
購入フォームを刷新する。古いフォームだと買い物が終るまで4ステップくらいある。それを1ステップにして、離脱されにくいカートにする。
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAPIを活用して、業務の自動化ニーズにも応えていく。SMSログインなど最新機能も導入していく。
――目玉の機能は?
「ゴッドハンド」という機能がある。これは従来からあるもので、「この時間になったら、こういう形式でこういうデータを抽出する」といった作業をあらかじめ設定できる。そのパターンはすでに200種類くらいある。
今回、その拡張版として「商品組み合わせゴッドハンド」を提供する。例えば、初回限定のA商品と初回限定のB商品は一緒に買えないように制御したり、初回限定ではないC商品とD商品は一緒に購入でき、その場合は500円割引にしたり、商品を組み合わせて条件を設定できる。
商品の組み合わせでさまざまなパターンを設定するのは、熟練者じゃないとできない。
――サポート面も強化するのか?
コロナ禍に電話サポートを一時中断していたが、昨年10月から全面的に再開している。サポート面も私が入り、立て直している。ユーザー会も立ち上げ、導入企業同士の交流も活性化させたい。10年以上のキャリアがある担当者同士の交流は大きな価値がある。
競合との消耗戦に危惧
――競合企業との差別化は?
あまり対抗する気はなく、ユーザーの方を向いていこうというのが、今の心境だ。どこと比べて良いかではなく、ユーザーが欲しいものを議論して作り続ける。
もともとそれが、「たまごリピート」でやってきたことだった。原点回帰ではないが、その思いを新たに、既存の導入企業さまに「魂込めてやります」と伝えていきたい。
大局を見ると、消耗戦をしている場合ではないと思う。同じ業界で同じような機能を真似して作り、提供価格の値下げ合戦をしているように感じることもある。それは生産的ではない。そういう状況を打開するような動きも取っていきたいと思う。