2023.07.03

「shopserve」、第3世代メジャーアップデート実施 CRM機能やCDNを標準提供

セールスマネージャー 小山守弘氏

【ECソリューションマップ2023「ECサイト構築サービス編」】

Eストアーは今年2月、SaaS型ECシステム「shopserve(ショップサーブ)」において、第3世代へのメジャーアップデートを実施した。ステップメールやカゴ落ちメールなど拡充したCRM機能を標準化した。高機能なメールエンジンを採用したり、表示スピードを高速化するCDNオプションを実装したりしている。他社のSaaSにはない機能を追加し、差別化を図っている。

アップデートの目玉はCRM機能の拡充だ。ステップメールにより、初回購入者に対するフォローメールや休眠顧客に再購入を促すメールなどを自動送信できる。カートから離脱した会員に購入を促すメールを自動送信するカゴ落ちメールも自動化できる。

「CRMに特化したツールもあるが、新規に契約して設定を行い、運用方法を学ぶのは簡単ではない。お客さまともっと手軽にコミュニケーションを深める機能が求められていた。カートが持っている顧客データを活用すれば、手軽にステップメールを自動配信する機能を実装できる。それもオプションとして別途費用を取るのではなく、本体の機能として提供すべきなのではないかと考えた。まずは基本的な機能から提供し、優先順位を付けて、さらに高度なCRMも実現できるようにしたい」(セールスマネージャー 小山守弘氏)と話す。

CRM機能を拡充するとともに、メールエンジンを刷新している。到達率が高く、配信スピードが早いセンドグリッドメールを採用した。CRM施策を実現できる機能を備えるとともに、メールが正確に届くエンジンを採用したことで、より顧客とのコミュニケーションが円滑にできるという。


柔軟な連携体制、大型案件も増加


サイトの表示スピードを高速化するCDNオプションも提供している。動画時代に備えた環境を整備し、導入企業が安心してリッチコンテンツを展開できるようにした。

「今回のアップデート以前から100以上のAPIを提供し、柔軟なシステム連携に対応している。決済代行業も行っているためPCIDSSに準拠していたり、専属のサポートが付いたりと中小規模だけではなく、もっと事業規模が大きなECサイト構築にも耐えうる環境を提供している。実際に事業規模が大きい企業の導入も増えている」(同)と話す。

昨年8月にはライフスタイルメーカーのSHIFFON(シフォン)を子会社化し、ハンズオンインキュベーション事業を推進している。これまで運営代行やマーケティング支援事業で培ってきたノウハウに加え、メーカーのサプライチェーンの知見を生かした支援やアドバイスも可能になる。

今後はOMO関連の機能強化や、食品の配送関連機能の拡充などを予定している。






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