2023.06.16

クラウドファンディング「GREEN FUNDING」、支援金単価が平均2500円UPした『6回あと払い』とは!?

草地亮介CTO(左)とPRの佐川麻耶氏(右)


クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING(グリーンファンディング)」を運営するワンモアは、後払い決済サービス「ペイディ」を導入している。2023年2月に、「ペイディ」の「6回あと払い」の仕組みを実装したところ、サイトの支援者の平均単価が、約1万7100円から、1万9600円に拡大したとしている。ワンモアの草地亮介CTOとPRの佐川麻耶氏に、「ペイディ」を導入したメリットや、クラウドファンディングと「ペイディ」の親和性などについて、語ってもらった。



プロダクト系に強いサイト


――「GREEN FUNDING」のサービスについて、教えてください。


草地:「GREEN FUNDING」は、「蔦屋書店」や「二子玉川 蔦屋家電」、「TSUTAYA」を運営するCCCグループのクラウドファンディングサイトです。「Makuake(マクアケ)」や「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」と比較されることが多いですが、イヤホンや腕時計などのガジェットを中心とした「プロダクト系」のクラウドファンディング(起案)が多いのが特徴です。「GREEN FUNDING」で立ち上げられる起案の内、約90%はプロダクト系です。

佐川:「GREEN FUNDING」では、「オールオアナッシング」という方法を採用しています。「オールオアナッシング」とは、起案時に掲げた目標金額に到達しなかった場合、支援金は返金するというモデルです。

「GREEN FUNDING」で起案される案件の内、約80%は目標金額を達成しています。プロジェクトを起案に近づけるよう、当社が起案者からしっかりとヒアリングを行った後で、起案してもらうようにしています。


後払いでもオーソリ


――「ペイディ」を導入したきっかけは何でしたか?


草地:「ペイディ」は2016年に導入しました。

「GREEN FUNDING」は「オールオアナッシング」ですから、目標の金額に達成しなかった場合、返金することになります。

最も多い決済方法のクレジットカ―ドは返金が容易にできます。一方で、「コンビニ払いを使いたい」というユーザーも多いです。「ペイディ」導入前は、コンビニ先払いを導入していましたが、コンビニ先払いは、目標金額に達せず決済が発生しなかった場合、支援者に口座番号を聞いて返金する必要がありました。大変な手間でした。

「ペイディ」は、支払い方法としてコンビニ払いも選択できますが、決済フローとして事前にユーザーのオーソリ(信用承認)が取れます。

ユーザーがクラウドファンディングの支援を決めてから、実際に目標金額の達成が決まった後でも、問題なく支払いができるのです。

「ペイディ」を導入したことで、クラウドファンディングに参加できるようになったというユーザーが多いです。


利用者のニーズにマッチ


――「ペイディ」の「6回あと払い」の機能を導入したと聞きました。


草地: 2023年2月に「6回あと払い」の仕組みを導入しました。

これまでも、利用額の上限変更などの仕様変更の際に、「GREEN FUNDING」上で、「ペイディ」の決済比率や平均単価が高まっていました。

「6回あと払い」を導入したところ、「ペイディ」を利用する支援者の、支援金額の平均単価が、約1万7100円から、約1万9600円に向上しました。それによって、「GREEN FUNDING」の全ての決済手段での平均決済金額を上回りました。

「6回あと払い」を使うと、支援金額が数万円になる高額な商品でも、月々数千円を現金で支払えば、利用できるようになります。

「GREEN FUNDING」のユーザーのボリューム層は、40~50代の男性です。他では手に入らないようなガジェットに興味はあるものの、「一度に数万円の負担は大きい」と感じるユーザーに、「ペイディ」の分割後払いのサービスがマッチしているのだと思います。

「6回あと払い」の導入後は、「GREEN FUNDING」上での、「ペイディ」の決済方法の利用率が、5.3%から6.4%に伸びました。金額のシェアは、4.5%から6.8%に拡大しています。

――クラウドファンディングと「ペイディ」は相性が良いのですか?

佐川:単価の高い商品を購入したいユーザーの幅を広げることができるという意味で、相性がいいと思います。

クラウドファンディングでは、一般発売を前提にテスト的に起案される商品もあれば、起案時のみの販売で一般販売されないものもあります。

その場でだけ手に入る、貴重なガジェットを手にしてみたいという人にも、クラウドファンディングは利用されます。

その場限りの商品が、高額で起案されていても、「ペイディ」を使えば、月々少額を払えば購入できます。ユーザーのハードルを下げてくれるサービスです。







RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事