2023.05.28

シルバーライフ、冷凍総菜2ブランドを今年EC展開 低糖質「きくばりべんとう」、若年層向け「ライフミール」

高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフは2023年、冷凍惣菜ブランドを2つ立ち上げ、ECサイトで販売を開始した。

コロナをきっかけに冷凍食品の人気が高まり、ユーザーの幅を広げるため、EC開始を進めてきた。高齢者施設向け食材などもチルドより冷凍品のニーズが伸長。冷凍品の製造機能や物流機能を内製化するための設備投資を行い、2022年に完成した。

清水貴久社長は「冷凍総菜の市場が伸びているのを見ていたが、ようやく参入できる。本業のための設備投資が生かせる」と話す。また、内製化により1食当たり税込み約400~500円の低価格も強みとしている。

1月は、1食の糖質が15グラム以下に抑えた「きくばりべんとう」の販売を開始。管理栄養士・医師監修の栄養バランスに配慮した冷凍惣菜で、健康志向の中高年をターゲットにしている。ネット広告を中心に認知を広げている。

3月には20~30代をメインターゲットにした「ライフミール」を投入した。紫キャベツやパプリカなどを使って色合い良く仕上げている。食材のカットも大きめで食べ応えにもこだわった。宣伝にはSNSも活用している。


▲3月に開始した若年層向けの「ライフミール」

同社では、OEM事業、倉庫事業にも力を入れている。栃木県と群馬県に自社工場、埼玉県に冷凍倉庫を保有している。各拠点間には独自の物流網も整備していて、この拠点と物流網をそのまま他社に提供することができる。

2022年6月には、企業からの問い合わせ用のサイトを立ち上げた。冷凍食品を取り扱う企業からの問い合わせが多く、「冷凍倉庫を見つけることも大変。人材不足で困っている企業に、当社のシステムを上手く使ってもらいたい」(同)と話す。

今夏には、コンサルタント事業も本格的に始動する。冷凍食品を提供する企業が増えたが、売り上げが伸び悩んでいる企業も少なくない。「従来から展開している『まごころケア食』は、売り上げ約20億円の実績を持つ。弁当宅配やコールセンターなど多くのノウハウを提供できる」(同)。

主に「シニア向け食品」「冷凍食品」専門のコンサルで、サイトの改善や広告運用、製造、物流などの悩みに応えていくという。





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