2023.05.30

冷凍パンの『Pan&』、累計販売1500万個を突破 成長を支える3つの要因とは?

オンライングループマネージャー 鈴木順子氏(左)

スタイルブレッドが展開する冷凍パンブランド「Pan&(パンド)」の累計販売数が、今年3月時点で1500万個を突破した。サイト利用者数は12万人を超えたという。

「Pan&」は群馬県産を中心とした国産小麦を使用し、低温で長時間熟成した冷凍パンを販売している。焼き立ての状態を急速冷凍することで、味の質を落とすことなく、余計な添加物を使用せずに顧客へ商品を届けることができるという。2018年にサービスを開始し、毎年右肩上がりで売り上げが拡大している。

「コロナ禍で一気に利用者や売り上げが伸びたこともあったが、昨年からは落ち着いている。その中でも当社は堅実にEC運営を行い、成長を維持している」(オンライングループマネージャー・鈴木順子氏)と語る。

着実に成長できている要因として、鈴木氏は急速冷凍したパンという商品形態、新規顧客の獲得、定期便利用者の増加の3点を挙げる。

新規顧客獲得のため、インフルエンサーマーケティングや、それと連動したデジタルマーケティング、割引クーポン配布などの販促を強化した。


▲5月には卵不使用のツナフランスパンを発売

インフルエンサーマーケティングでは、獲得したい顧客をパン好きのほか、少し豊かな生活を送っている人、家族と暮らす女性、小さな子どもを持つ女性など、経済的にゆとりがある40代以降の女性をターゲットに設定している。そういった層がフォローしているインフルエンサーにプロモーション投稿を依頼している。

自社ECサイトに訪れたユーザーに対して、初回のみ使用可能なクーポンや、初回のみ通常よりも送料無料ラインを低く設定し、商品購入につなげたという。

「同梱物では商品の生産背景や、パンの商品紹介だけではなく、プラスの情報を伝え、定期便顧客への育成を図った」(同)と話す。

今年5月には、卵を使用せずに植物性の原材料を用いた「香ばしツナフランス ~ノンエッグマヨ仕立て~」を発売した。安心・安全にこだわる商品力とマーケティングの2軸で、さらなる事業成長につなげていく計画だ。





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